テキトー日記

お出かけ感想日記なので不定期更新です。

薄暗い昼と明るい夜の空

さてさて、駄文にしかならない予感しかしませんが、なんか書きたくなったから、たまに小っ恥ずかしいことでも書いてみますかね!?


いきなりですが、私は北海道出身です。
自分にとって思い出深い場所ほど、平成の大合併より前に、土地の名も変わる程の田舎。

だからこそでそこは私の記憶の中にしかない「帰る場所」になっていて、時々たまらない気持ちになる。
田舎が良いなんて、今更しゃあしゃあと語る気はないけれど、どんな面影も探せないのも寂しいものです。などと書出しつつ……

今回はちょっと違うお話し。


目視出来る太陽を見たことはありますか?
真冬の吹雪の日、猛烈な風に俯いて必死に歩いている時、ふと明るくなった気がして顔を上げると厚い厚い雲の向こうに太陽が見えることがあります。

不思議なことに照っていることが分かる。
でも周りはやっぱり昼間にしては薄暗いままで、
それでもそこには照っている太陽が確かにあることを、なんの躊躇いもなく直視して確認出来る。

私は、あの太陽を見れる日が好きで、暗い暗い雲におおわれた真冬の昼が嫌いではありませんでした。

と、言いつつ、風で雲がすっかり飛ばされて晴れ上がった空に浮かぶ真っ白な月と星の明かりを眺めながら歩く雪明りの夜も好きでした。

こちらに出てきて、あることから、ほぼ毎日、夜に高い所に行かなきゃ行けない時があったある日、夜なのに自分の影があまりに大きく深く出来たことに驚いて振り向いたら、大きな大きな見たことも無い月で「月夜の晩」のありがたみがどんなものだったか実感したこともあります。


で、なんの話!?ってやっと本題(笑)
私は、音楽を聴くのもライブに行くのも好きです。
その場でたまに言われる
明るい・希望=太陽
癒し・暗さ(良い言葉が浮かばない。静けさとも少し違う)=月の、対比が私の中では逆だなと、
いきなり気づいた。

私にとって、夜空に浮かぶ月明かりは、足元を照らしてくれる希望だ。
逆に俯いている自分に気づかせてくれるのは、吹雪の日に見える目視出来る太陽だ。


だから明るくて元気になる音楽ほど、私のイメージは月で、
少し考えさせてくれるような、今、自分は辛いんだなと足元ばかり見て立っている自分を包んでくれるのは、あのしかめっ面の必要ない太陽だ。


私の好きなことに例えて言うなら、
THE GUNG BALOONさんや
THE THEATERSさんのライブ。
舞台でなら、間違いなく『夏への扉
映画でなら……書き出すと止まらないですが
こちらの方が私には「明るい夜の月」なイメージ。
暗がりでも大丈夫だよと照らしてくれる明かり。
楽しいと安心が入り交じっていたりします。

そして、
スロウハイツと太陽
岡まことさん
町田直隆さん(ちなみにモークスは月寄りかな?)
それでも世界が続くなら
こちらは太陽。

ただ太陽側は少し複雑。
なぜなら雲の厚みに差があったり、
風の音があったり無かったり、
物凄く自分基準なイメージが強いから。
だからいつもあまり上手く説明出来ない。

目視できる太陽は、ほとんど影を作りません。
何故なら照っているのにほとんど日は差さないから。
「むき出し」なんです。見ている側も。
だからグッと伝わってきたり
むき出しのまま「それでしか生きられないなら、それで生きていくしかないんだ」とふと小さな火が灯されたような気持ちになったりするので、結局、ぶ厚い雲の向こうの太陽のようなイメージの人達の音楽を聴く機会の方が多くなったり……


ただ当然、そんなキレイに2つに分けられるはずもなく……ふと思い出した景色やっぱり2つ。

日が昇る時間が遅くなる季節。
学校に行くような頃でも明け切っていない日、
歩いて(聴いて)いるにつれて、どんどんと
目が覚め(気が冴え)てくる時間。
なんだかHELLO1103・Tia Rungray・yumegiwa Tone、もちろんこの3組だけではないのですが浮かんできて、面白いなと思っていました。


そして、最近いっぱい行ってる3markets[ ]さんやソウルフードさんは!?
ちょっと難しい...多分、受け取ってる部分が違うんだろうなと思いつつ。
秋に落ちた葉が、土に埋もれる前に雪で凍ってしまい、春にカサカサと音を立てて風に吹かれているのを見た時の、あの(毎年なのに)感動と雪の冷たさを改めて実感する心持ちを思い出していました。

上手く伝わる気がしない(笑)


でも、どんなことにも繋がっているのは、
皮膚感覚としてある小さな「痛み」
これに尽きます。


何かを刺激されたり感じることに
私はいつもある種の疲れを伴います。
でも特別なことだとも思っていません。


それは楽しいだろうと悲しいだろうと、
切ないだろうと有難いだろうと同じ。

だからライブや観劇・美術館へ行くこと、
疲れたなと思っても楽しいし好きなのだろなと。


ちょっと話を戻すと大抵「太陽のように明るい人」「月のように静かな人」のように形容されたりしますが、疑問1つ。
太陽って時に暴力的じゃないです?特に強い西陽と真夏の昼間。あんな明るさなら、私は近寄りたくないです。
薄闇の中で、街灯の方が明るく頼りになるなら、月を眺めたりしない。そんなことより真っ直ぐ帰りたい(笑)

でも、爽やかな日に少しの雲が広がっている日のポカポカした陽の光は好きです。
ため息吐きながら歩く帰り道。
何気なく顔を上げると見える月は、やっぱり優しいです。

我ながら、何が言いたい!?

たった1つの何かに、どれもこれもを当てはめることは出来ない。
育ってきた場所の空気感は、その人が想像する温度や色の濃淡にまで影響があるのが普通では?と
ひそかに思っている私には、何かのイメージを語った時、分からないことは分からないままでも良いかな?と思っていたり、逆にその「分からない」を
こちらに「分かる」ように、面倒くさがらず説明してもらえることは、ありがたかったりします。

(また話、飛んだ)

もう少し絞って書き出す予定だったのにな...
どうしても、あの目視できる太陽を見ていると感じる「雨だろうと曇りだろうと太陽は輝いているのだよ」と、それこそ「明けない夜はない」的に語られる比喩は本当だなと間抜けなことを実感しつつ、
強い風にいつも以上に足元を見ながら、
車に気をつけて歩いた、あの寒い日、
あまりに太陽が綺麗で眺めていたくて仕方なかった時の自分が思い出されて仕方なく。
そちらにばかり感想が寄るのでバランス取ろうとして失敗しました。笑


それでも、そんな綺麗な太陽に見惚れながら「このまま突っ立っていたら、凍えて死ねるかな?」と
思う自分に苦笑が出たり、
そんな日ほど長く歩きたくなっては後悔したり、
今とあまり変わらないなと思ったりしていました。


人生に特効薬なんて無いのでしょう。
ライブに行って歌を聴いて救われることなど、
元から救われているだけなのかもしれないです。

でもだからこそ、聴きたいのかもしれないです。

自分は辛かったんだなと、
もっと笑いたかったんだなと、
生きてやると言い切る人の歌を聴きたかったんだなと、
生きていてすみませんと思う気持ちだって持っていていいんだなと、
他人の言葉がわずらわしいんだなと、
そういう色んな感情を一度にいっぺんに受け取って感じるなんて無理だから、
だから、色んな場所に色んな種類の
色んな形で表現する人達の音を
聴きに行きたくなるのだなと、、、


どうしてか減らしたいのに、
一向に減らせないライブの数に
何となく納得してしまったような…

予定を入れてるライブや観劇がやっぱり楽しみで、
私はこれから何回、あの日の太陽と
あの日の月明かりを見つけることが出来るかな?と思ったりしつつ…

あと、当たり前ですが
書ききれなかった方達の音楽や
舞台がいっぱいありまして……

1つ1つ読書感想文みたいに、何かしら書けたら良いのですが...それは厳しい(笑)

でも最近は、疲れが勝ちだしているのは本当。
他人の中にいるのは疲れる。
予想外だったのは演者さんは気にならないようですが、私は演奏中の喫煙に不快を感じることでした。
喫煙者と出かけて喫煙所に付き合うのも苦ではないのですがね…あれはなんだろう!?

他にもいっぱい。
ゆっくり聴きたいほど良い歌を歌っている最中の
酔っ払いやグループの笑い声や話し声も台無しにされてしまうから、いっそ来なきゃ良かったなと思ってしまう時もある。
呑めないし1人で行くことがほとんどだからですかね?

やっぱり減らしたい……と堂々巡りの中で
それでもやっぱり「次も見たい」「生で聴きたい」と
思う気持ちが、まだ勝っているようなので、しばしアチコチに出没すると思われます!!

周りを見ずに気にせずいたいな。
それだけのことなんだ、、、知ってる。


さて12月、年内ラストは
観劇(同じ舞台を昼夜2回観る気でいる)
Lanaさんの企画ライブ
町田直隆さんのバースデーライブと
立て続けに観て聴いてラストになる『予定』

何度、私は太陽と月が見えるでしょうか!?
でも、いざとなったら
そんなこと関係なく楽しむんだろうな(笑)

せっかくの東京遠征のスロウハイツと太陽さんが
年末の新宿で、仕事込みでほぼ諦めているのですが
心残り……
酷い連勤もない分、祝日を含め長期休暇や大型連休も無い職場なのですよ。
頑張りますともさ!!


やっぱり駄文になった。
ただの自己満足の覚え書きです。

ある方のMCから刺激されて
ずっとずっと浮かんでいた、私の中の「太陽」の
長い長いどうでも良すぎるお話しでした。

ちなみにこちらは数年前に北海道からの帰りの飛行機の中で見た太陽。

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そしてもう1枚は、晴れているのに霞んでいる空にガッカリしていたら、晴れているからこそ
ハッキリとした影が美しかった分かりやすい某所。

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いてもいいですか、ここにいてもいいですか?

レモン✕(レモンかける)は多分、きっと、恐らく、
3markets[ ](以下スリマで。私はスリマさんといつも書いてしまいますが)の歌の中でも、人気があるというか、好きな人の多い歌のように感じてます。

私はこの歌の迫力ある演奏が好きで、いつもカッコイイなぁーと思いつつ聴いているのですが、
つい先日のライブで、歌詞だけどいつもいつも
真顔で
「いてもいいですか
ここにいてもいいですか?
わかっているけど聞けやしない
嫌われたくはないからね」と歌うカザマさんの言葉が刺さってきました。

別に友達ほしくて仕事になんて行ってない。
それは間違いない。でも無駄にあたりが強いのは
やはり削られる。私がミスひとつ無い完璧人間なら
絶対にあんな態度は取られない。分かってる。
分かっているけど……

いつもヤケクソ気味だったり半笑いになりながら
繰り返される
「わかるわかるわかるわかるわかるよわかるわかる」
刺さらないように流してたのかな…
でも演奏が物凄いなと言うことは、素人ながら思っているのも本当。好きな歌です。

ちなみに「つい先日(10月から)」の集まり(笑)
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パスシールは記念になるから良いです。
これでも通いつめてないぐらいライブしてるスリマさんってやっぱり凄い気が...


知ったのはキャリアで言うなら、つい最近のほうになると思います。2年くらい!?
初めて見た時、カザマさんがMCで
「今、ベースとちょっとぶつかってムカついた。
他のバンドの人ってなんでぶつからないの?
サッカー選手になればいいのに」
って、あまりに普通のトーンと表情で話すのが面白すぎて印象強かった。
あと多分『メトロノーム』で
まさとんさんに無茶ぶりしたはず。


……思い出しついでに今までも、刺さってないふりした歌を書いてたらありすぎて苦笑が出た。


なので、11月16日に限って言うなら
『4月』も痛かった。
「友達が欲しかった」それは違っていたみたい
知らない人の群れの中で1人でいたくなかっただけ

きっと本音はこんななんだろうな...
ライブだって観劇だって
「1人のほうが気楽で平気」
間違いなく思ってるけど、全くの平気か?と聞かれたら、多分、迷う。

でもベタベタとずっと一緒も嫌だ。
だから1人でいいや……
たまに辛いけど、、、
たまに「もう来たくない」って思うけど...

なんだかそういう、自分の中にあるけれど、なるべく出さないようにしている、自分が自分に対して思う、面倒くさい弱音や本音が、この日のライブでは何故か溢れてきて、結局、意識しないようにしていても持っている自分の本音や弱気を上手く何処かに落とし込めるからスリマの音楽は好きなのかな?と思ったり……

普段はカザマさんの愛ある毒舌MC(笑)が好きで、それぞれの演奏姿がカッコよくて、
(「レモン✕」では激しくて「メンヘラ女とクソ男」でリズムとりながら、ゆらゆら頭揺らしてニコニコ演奏するベースの金子さんとか、指どうやったらあんなに動く?な矢矧さんも、私の中では演奏姿がカッコ良すぎるドラマーのまさとんも良きです!!)
そういうのが好きで見に行ってる気になってたけど、まだまだ何かしらの気持ちがあって聴きたくて行っているんだなとふと思った、そんなライブでした。


思えば、その時々でよく演奏されていた歌の中で
必ずカザマさんって本当に繊細だなとか、
言わない人が多いけど本音ってやっぱり強いなとか、あぁこういうコンプレックスや心無い言葉ってあちこちに溢れていて私1人がよく言われていた酷い言葉や態度でも無いんだなとか、不思議な説得力がある歌があって、「世の中なんてクソ」ってことをもっと正直にでももっと細やかなところから歌っている歌詞に1人だけど1人じゃない、そういうことを感じていたのかもです。

「あんたにはどうせわからないよ」
「あんたは僕じゃないからね」
そんな言葉を言えたなら
どんだけ楽になるんだろうな
『4月』

最新アルバムの中の1曲『拝啓1メートル』でも

知らない 知らない人が近い

と歌うスリマの曲は、癒しとも活力とも違うけれど
やっぱり私には必要で、生きてく上でどうしても受け止めたり受け入れたりしてるフリしていかなければならないことに対しての本音と弱音を吐き出させてくれてるんだろうな、などと、まとまらないなりに思ったのでした。


さすがに2ヶ月で5回もライブ見ると感想も出てこようと言うもので(まだ1回残ってるし、やっぱり体力無視してワンマン行こうか考え中)
……またまた自己満足の独り言でした。

そう言えば、去年のいつだったかのワンマンで
ボーカルの(今更?)カザマさんに終演後に挨拶出来た時「ワンマンって立ちっぱなしだから疲れませんか?」って色んな方に心配して聞いてたことを同じく心配いただいて思わず「湿布してるから大丈夫です」って(足がずっと痛くて朝から湿布してた笑)正直に笑いつつ答えたら、ビックリした顔で
「ホントですか!?」って言われたの思い出した!!

何とかなるかな?(さすがに単純すぎ)

そんな感想ブログ。
長い!しかし長いからブログにしないと書ききれなかったんだから仕方ない!!(開き直り)

最後に……なんだかんだ、なんだかいつも考え込んでしまうようなこと書いてますが、そんな事ないです(笑)
むしろ、いつも楽しくてカッコよくて面白くて素敵なライブ、ありがとうございます!と思ってます。

以上!!(なんか物足りない💧)

不良の音楽からおろかもののすべて

真っ白な暗闇の中を
一閃の光が散らばり
騒がしい沈黙を破る
本当の声が聴こえる

はみ出してゆく事でしか
美しくなれない僕等を
そっと讃えるように
そっと奮い立たせるように
不良の音楽が
鳴り響いている

『不良の音楽』

2018年8月17日のライブでmoke(s)を知りました。

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キャリアが20年もある方を
それほど若くもない私が今更知るのも一興。
ライブのカッコ良さがあまりにも凄くて
その場で最新アルバムとちょうど都合が合った
8月28日のレコ発の手売りチケットを
購入してしまうくらい、一気にハマりました。

写真は、買ったその場で「サインしますよ」と、
ボーカルの町田直隆さんがササッと開けて
書いて下さったCDです。

後ろに人が並んでいて、ちょっと慌てていて
CDのオビを落としてしまい、
拾って下さったのも町田さん……
カッコイイ上に優しいとか、
キャリア長い方の鏡すぎる!!

と、言うわけであっさりファンになって3ヶ月。
気づいたらmoke(s)を知ったことで
町田直隆さんのソロ弾き語りにも行くようになり
今のところ、バンド3回。
弾き語り4回。我ながら行き過ぎかも(笑)

全部で、こんな感じ。

8月17日moke(s)イベント@吉祥寺(初見)
8月28日 moke(s)ツーマン@下北沢
9月7日 弾き語りツーマン@豪徳寺
9月18日 弾き語りスリーマン@吉祥寺
9月29日 弾き語りツーマン@阿佐ヶ谷
10月18日 moke(s)スリーマン@渋谷
10月29日 弾き語りイベント@吉祥寺


冒頭の歌詞は弾き語りの時に歌っている歌……
なのかな!?(・_・;)
まだまだ、それほど詳しくないのです。
ただただこの歌が好きです。

歌詞挟みつつ時系列も何もかもぐちゃぐちゃな
何となく自分用に残しておきたいのでライブと歌詞の感想文(笑)スタートです!!


ある日の雨の日、気が重い仕事の帰り、
行けば何とかなると思える出演時間の告知があって取り置きもせずに行った吉祥寺のライブが
私の中では大きかったです。
音が素晴らしく良い場所で、ライトもうるさくなく、周りを気にせず集中して聴けました。
そこで雨の日に歌われた『不良の音楽』があまりにも響きすぎて、たまらない気持ちになりました。

「騒がしい沈黙」
それぞれだとは思うのですが、周りに馴染めず
逆にそこに居ればコソコソとでもない影口叩かれるような経験してる者には、騒がしい沈黙という言葉は、ズシッと真っ直ぐに響いてきました。
そしてその中に未だにいる自分自身の情けなさも相まって、切なくもなりました。

町田さんの書く歌詞も歌い方も切なくないのに
なぜかひどく響いてくることが多いです。
町田さん自身のキャリアもあるのかな!?
説得力や言葉の重さや温かさが深い。

去年、あることで実感したのですが、
私は「若さ」を売り物、価値とするバンドが
苦手です。多分、これからも。
若いからこその勢いやパワーは好きです。
でも1年もしたら、おじさん・おばさんになったと言うんだろうなって人達は何となく分かる。
苦手です。
話しがめちゃくちゃ脱線しました。

話を戻すと、
moke(s)の『END OF THE NIGHT』も同じく。
切なく響くのですが、元気にもなる。

ずっとずっとリピートしてられる。
ライブと同じカッコよさなので
良かったら聴いてみてください〜!
(ちなみにこれが発売された時は知らなかったという……笑)

またまた弾き語りに話を戻すと、
吉祥寺スターパインでのライブでは
『鉄塔』も良かった。
でも『孤独な人』スタートだったのが
なぜか、ともかく嬉しかった。

言葉を上手く使えなくて
罵り合う輪に馴染めなくて
浮ついた世間に弾かれて
せめぐ行列からはじかれて

良かったな……セトリの流れも良かったし
MCも良かった。
グダグダって仰ってたかな!?
話はあちこちに飛びましたが高校卒業の頃の話とか私は聞けて良かった。

セトリのツイート見直してみて
後半の流れ良すぎ!!とか今更。

終演後に弾き語りのCDを購入した時、
感想が溢れすぎてまたもアワアワして、
それでも「気持ちは伝わってますよ」って
仰っていただいから満足して帰ったのでした!
(やっぱり単純)


そしてふと、毎日のように
いろいろと聴いていたら
その日には歌われなかった
『おろかもののすべて』という歌の歌詞が
面白い形で私には届いてきました。

「未熟な心をロックだのパンクだのそんな風に
いつも言い訳をして 責任転嫁して
思いかげずチャンスが巡って来た時に限って
ヒビって何も出来ずに ずっと逃げて来たんです

そんな俺の夢は 世界中の僕に似た奴を
心から笑顔にさせること
それが愚か者の全てなんです」


いつかの不良の音楽に慰められていた少年は
今は、その不良の音楽で人を笑顔にしたいと
歌っているんだな…

カッコイイなとアホほど単純に思ってます。

「それでも僕は僕なりに最後まで
生きてやろうと思うんです
そう最後まで
精一杯愚か者でありたいんです」

と締めくくられるこの歌は
『不良の音楽』からずっと1本の線になって
続いている音楽だなと私には思えたのです。


私は何を書きたかったんだっけ!?(・_・;)
歌詞、全部書きたいくらいですが、
次のライブに行く前に一区切り感想を
書きたかったんだな、きっと。

言葉が溢れるけどまとまらない。
まだまだ楽しみなライブが控えているし
知らない歌やライブでは聴いたことない歌も
いっぱいある。

ここまでライブパフォーマンスだけで
訴えかけてくれる方もないなってくらい
moke(s)とボーカル町田直隆さんは強い!!

歌の中でいつもいつも歌詞を変えながら
グッと訴えかけてきてくれることが
強くて好きなバンドさんも、もちろんいます!
かなり好きです。


でも今回は置いといて、
ライブ、いっぱい行けたことで溢れすぎてる感想を少し出したかったのだと思います。

なのでオチも何も無しです!(堂々と...笑)

ライブ、ゆっくりみたい反面、人がもっといっぱいいても良いでしょう!?と思ったり……
(曜日の関係で少ないだけな気がしなくもないです)
あと1枚で、当面のCDは揃ってしまう...
いつも日付けと場所を付け足して下さるサインは
私には何よりの記念になってて、
この先どうしようかな?が悩みだったり。。。

落とし所が見えなくなってきたので、そろそろ〆

もっと歌詞、良いとこあります。
今は年内3本、全て形が違うことになりそうな
ライブを楽しみにしています。

そこで何を書きたいのか、まとまったらまた!!
ただの自分用に近い、独り言ブログでした!

1つ思い出した……ツイートやブログだとグダグダと長くいくらでも言葉が出てくるようでいて、
職場では口をきくのも嫌だなと思う返事が返ってくるので、最近、職場限定で何年ぶり?のストレスなのか吃音が出るようになりました。

そんなみっともなくてカッコ悪くて情けないけど
歳だけ食ってる自分が嫌いで、そういう自分が、
いろんな方の音楽に慰められたり元気もらったりしている中で『不良の音楽』は、あまりにもドンピシャに私の気持ちに刺さったのだなと……
ただその嬉しさと感慨深さを
残したかっただけなんだ、きっとそうです。

(読んでくれた方がいるなら)長々とすみません。

ペインコレクター・感想編

※気をつけたつもりですが、どうやっても
ネタバレありになります。
DVD発売を楽しみにされている方は
読まなくても……


と、言うことでスタート!
写真、挟んどきますね!(意味無いか?)

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2018年10月18日㈫
19時の回、観てきました。
初日です。


前置きは、前回のブログで書いたので、
手っ取り早く続きから。

不可能を可能にする者が持つ超能力とは?

斬新だったなと思ったのは、この手の能力だと被害者側の無念や知ってほしいという情念のような何かしらを受け止める設定が多い中で、
「相手が誰かに与えた苦痛を感じる」という一点。

じゃあ犯行は!?となると、またここはいろいろがいろいろなので秘密です。さすがに言えない!


さて、どちらが辛いでしょうね?
「その人自身が持っている痛みが伝わってくる」
「その人自身が誰かに与えた痛みが伝わってくる」

ここがでもトリッキーなんですよね……

例えば暴力的に相手を傷つけたとして、その人自身が楽しかったか?その人自身も痛かったか?実はどうしようもない事情が隠されていたのか?
この辺りはすっ飛んで、(恐らく)悪意がより強く、相手の命乞いを無視できるほどの殺人者に限り、
殺された相手の痛みが伝わってくる感じ...キツい。

でも「共感性」「共有能力」の強さとして受け止めてみた時、考えこんでしまう能力とラストでした。

「思うとおりに、やらせてやれ!」
この言葉、私は言わない自信はあるだろうか?

「止めたいんだ!」苦悩しないでいられるだろうか?
そして手を汚すことはできるだろうか!?

あまりにも厄介な能力。
でも救われる人もいる皮肉な能力。
犯人は、どうやって普通の生活を送っていたか?
細かいところは、全てコチラの想像するままです。

何より、誰のどの言葉や感情に「共感」するかによって感想は少しづつ違うものになっているだろう舞台。
お見事でした。
共感・共有の持つ救いと残酷さを同時に
ぶつけてこられるとは思ってもみなかった。

連れていかれたアノヒトに与えられた
「相応の報い」が、どんなものかは分からないままでしたが、分からなくて良かったかな!?
後味がまた違うものになってしまいそうでした。

人って単純。
過程だけを見ているうちは「それで当然だ」と思うことも、結果を見せられた途端に「そこまでしなくても」に変わったりする。
だから結果はいらなかったのでしょう。
報いを受けるべき存在として舞台から去っていったんだ。
中途半端な正義感や綺麗事の寄せ集めのような終わりより、よっぽどいろいろ考えてしまいましたし、唸ってしまいました。


本物のテレビドラマのように少々あった、その後。
カッコイイとこ、全部持っていった人。
実は1番に腹黒さを持っていたのは!?
な、人。
なんとか救いがあったかな?な人。

そして藤間圭吾。
あの音は本当に痛そうだった〜!
と、同時にあの場面は、こうであって欲しかった。
(本当はもう少し具体的に書いていたのですが、
ツイッター上のネタバレツイートに興醒めしたので
削りました。実は1番に思っていた感想だったのですが...この部分のみ下書きから訂正しました)

演出で「こうであってほしかった」と、
思わせられたのかもしれませんがね(笑)


観劇をし始めてやっと半年。
幅が広すぎて選び方も分からないので、
観劇のきっかけになった『夏への扉』主役の
畑中智行さんの舞台を中心に観ているところです。

毎回「あぁ、畑中さんらしい感じだなぁ」と思いつつ、感想が当然違うのは面白くて興味深く楽しい。

少しづつ広がるかな?無理をするつもりはありませんが……次のピウス企画の人狼TLP(で、合ってます?!)も楽しみにしています。

どこまで再現して良いのかな分からないので、
この辺で...今回も無駄に記憶力強かった(笑)
だから本当は御一方づつ感想あるのですが、
全てのネタバレへ!!なので諦めました。

あ、いつもの感想、1つ。
初日の演者さんのカミカミはもしかして
「初日だからこそ」のお楽しみなのでしょうか!?
いつか聴き比べられるくらい、同じ舞台に通ってみよう!!笑

では!!

ペインコレクター・紹介編

※気をつけたつもりですが、ネタバレ含めて
不快になる方もいるかもしれません。
台本は購入していません。

前置きおいて始めます。

「痛みを知ったからと言って
人間になれるわけじゃない」

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さて唐突ですが、質問。
あなたは共感性羞恥という言葉を知っていますか?

なんて、実は全くこの舞台には関わりありません。
でも、何故、質問したかと言うと単純に
「共感性」「共有」というものが奥底にある舞台だからと思ったから。
他者の失敗や恥じらう姿を見ていられない
「共感性」。
突き詰めべれば、それは他者の痛みを
「共有」してしまうこと。

『ペインコレクター』痛みの収集家?!
何となく掴めないまま、畑中智行さん出演ということで行ってみました。(ちなみに舞台用宣伝写真のイメージで行ったら普通にスーツ姿の刑事でした笑)

仕切り直し!

舞台は(上手から)花を手向ける男性が現れるところからスタート。舞台下手にはもう1人の男性。
そして、下手側男性に上からかけられる
冒頭の言葉。
プロローグであり、大きな伏線。

パンフレット通りに説明すると、証拠がなく逮捕もまして裁かれることもないままの殺人容疑者が次々に同じメッセージを残し自殺する事件を捜査一課のお荷物・掃き溜めの特殊捜査班が解決のためではなく、残務処理を任させるところから。
しかし、書類を作る前に次なる不可解な自殺が起こる。
メッセージは同じ、自殺者の直筆『痛みを知れ』

そこで連れてこられた容疑者3人、うち1人は元同僚警官の探偵だったため、怪しまれながらも容疑者より協力者側へ。
残す2人と、後から呼ばれる1人さらにもう1人増えて計4人。

ちょっとだけ説明、増やします。
パンフレットと見てきた感想込みです。

«容疑者側»順不同

有賀千歳(永井幸子さん)サイコパス作家
問題行動が多く逮捕歴多数。
人が起こす出来事には好奇心旺盛だが、
他人の話は聞かない。

西翔太(原野正章さん)フリーター
優しい性格だがパニックを起こしやすく、
叫んだり喚いたりするためバイトを転々としている。
挙動不審になりやすい。

細谷藍里(今川宇宙さん)大学生
友人を殺人犯に殺される。
裏表が激しくモテるが打算的。
若さ溢れる生意気さが魅力(笑)

中里恭也(鷲尾昇さん)元高校教師
恋人を殺人犯に殺されて10年以上
ずっと犯人を探している。
恋人は(後述の)藤間の姉。

赤嶺剛彦(井上裕朗さん)元刑事の探偵
探偵として現場にいたため、赤嶺を知らない刑事に容疑者として連れてこられる。
藤間に左足を撃たれた過去あり。
能力は高いため捜査に協力もするが
疑いは持たれたまま。
恐ろしく声の良い人。(自分基準)


«警察側»順不同

藤間圭吾(増田裕生さん)班長・警官殺し
異例犯罪捜査班班長
同僚を射殺した過去があるため嫌われている。
しかしマルイ(異例犯罪捜査班)自体は
藤間のために出来たような場所のため...
事情あり!?この辺はハッキリと分からないまま。
自分の気持ちや状況を言葉にすることが極端に苦手なため周りから誤解や反感をかうスペシャリスト。

時田香枝(上谷佳澄さん)捜査一課・管理官
捜査一課内にある異例犯罪捜査班に
敗戦処理」を持ってくる。
威圧的で権威主義のようでいて、
人のことは見ている。
マルイに飛ばされた人達の事情も分かっている。

辻野一洋(畑中智行さん)真面目すぎる刑事
過去に後輩を藤間に射殺されたため
班長を忌み嫌っている。
「異例犯罪捜査班の良心」
有能だが、藤間を中心に問題行動多数のため
皮肉にも掃き溜めのマルイに飛ばされる。
さすがの配役(笑)
1人だけ堅くしっかりした挨拶と礼を時田管理官にする場面。ちょっとニヤけました。

今井久志(森山栄治さん)社交的な腹黒刑事
厄介者だか事件の捜査で役に立つ。
頭が切れる有能人物だか難あり。
自分で自分を嘘つきだから嘘つきが分かると
ハッキリ言う性格でもある。

渡辺銀(加藤靖久さん)不真面目な刑事
警官でありクラッカー。
情報が足りない時は便利屋扱いで忙しい。
野心もなく冷めてるようで、きっちり仕事はこなすため(多分)班内では信用されている。

萩原よし乃(MiKiさん)ベテラン女刑事
班内の紅一点(死語)
なぜにマルイに飛ばされたのかは不明。
しかし時田管理官に「結果を出しなさい」と一喝されたところを見ると、何かしでかしたと予想。

楢葉久美子(伊藤えみさん)サポート担当
不可解とは言え自殺と思われた件が
ただの自殺ではないと予測されたため
派遣されたサポート係。マルイの一員ではない。
素朴な疑問や過去の功績を敢えて口にするなど
観客目線でもサポート係だった。


って、、、長い!!ビックリです。
これは2つに分けなきゃかもです。


感想、もう1つ。
この特殊捜査班と人物設定(元警官含む)敢えてかな?というくらい、分かりやすくステレオタイプにハマっていて、何かの連続ドラマでも良いのでは!?と思わせる設定と配役でした。

そのため私は物語に入りやすかった。
人物相関図自体は複雑で入り組んでいたし
舞台上では、におわすまでが限界だった部分もあったため、人物設定まで複雑だと、もっと印象が分散して分かりにくかったとか、凝りすぎてて分からなかった。に、なってたかもです。

そういう所に2時間で理解してもらい、
かつ面白かったとなる工夫があるのでしょうか?
観てるこちらは、あちこちにあった伏線(台詞や行動)が繋がる面白さと同時に、分かるようで分からない推理部分で楽しみましたが、演じていらっしゃる方は脳内パンクしかけたようで、なるほど〜と、なりました。

ということで粗筋に戻ると。

容疑者内には厄介な「痛みは嫌いだが、人の痛みには興味がある」というサイコパスの女性作家が紛れていた事と元警官の探偵情報により、不可解な自殺は警察で掴んでいるだけではなかった。

わかりやすい!!
わかりやすく広がりました。ここまでは。
ここからが、集中力勝負。(別にしなくても良い)

ここまでは、それぞれにクセのある人物設定により、王道サスペンス感たっぷりでした。
どの演者さんもピッタリで笑いも取りつつ、おや?と思う引っかかりも残しつつ、で、
サイコパスの作家さんは不可解な自殺を不可解な殺人事件と仮定するならば……「ありえないなんてありえない」(何のセリフでしたっけ?!)の発想がないと出来ない推理を始める。

(パンフレットより)
千歳は過去に2件の殺人容疑をかけられたサイコパスだった。天才的な頭脳で分析される事件。
その結論は、藤間に納得出来るものではなかった。
「この事件は他人を操る超能力を持っている」

ちなみにこの役の衣装が上は横の白黒ボーダー下は縦の白黒ボーダー柄のスカート。(まさか人格障害のボーダーとかかってたら笑ってしまう)
なかなかに凝ってました。

さて、ここからの感想は、恐らくネタバレになるかと思います。
もちろん、全部は書きません。
でも感想自体がネタバレになりそうな何とも言えず、奥行きのある物語でした。
エンターテインメントから逸脱する程の複雑怪奇さや分かる人には分かる感は排除していたように思いました。
でも一筋縄ではいかない感じ。
それぞれの役者さんの見せ場を楽しむも良し、
ストーリーの粗探しするも良し(しないけど)、
舞台全体に流れていた緊張と弛緩の合間で油断していたら一気にクライマックスへとなだれ込んだラストに唸るも良し!!楽しみ方はいっぱいあったかなと思います。

では、一旦締めて、もう1つ!!

【猫と針】雑記しかないブログ

感想ブログで書いていたら、ゴチャゴチャとしてしまったので、書ききれなかったことを...
単なる自己満足の雑文ですので、
ちょっとゆるめです。

初日(9月4日)に行ったのは偶然。
一緒に行ってみたいと言ってくれた友人の都合が良かったから。
品川駅が大混雑したあの台風の日です。

台風を見越して、かなり早目に出発。
時間を潰すためのファミレスに目星をつけ
先ずは会場がどこか確認しようと……
畑中さんが歩いてる〜!!!!!(太文字かつフォントサイズがめちゃくちゃ大きくなってるイメージでお願いします笑)
さすがに声はかけられませんでしたが、確認。
間違いなく畑中智行さんだった。
「おおお」となりつつ、ファミレスへ(どうでもいい)

予約だけは早く済ませたので、
ちょっと早目の整理番号で入場。
思い切って前列、舞台向かって左端に座ったのが、思いかげずラッキーな結果でした。

始まるなり目の前に進んできてしゃがむタカハシ役の前田綾さん。初めてでしたがドキドキしました。

でも気になったり、面白かったことを
先にいくつか。


先ずは暗転。

この暗転、何度かあるのですが、
本当に真っ暗になる。
そして、照明と共に役者さんが登場したり立ち位置が変わっていたり...一番ビックリしたのは、暗転の間にスーツの上着を脱ぎワイシャツ姿で場所も移動していた、フィルム上映後のタナカ役の阿部丈二さん。


設定に関しては、公式サイト以上に調べず行ったので「台風のように強い風が吹いている日」の当日の天候とのリンクが、わざとなのか元からなのか分からず、少し混乱しました。2回目で設定だと確信。


2度見ても分からないままなのは
ゴルフボールの意味...
あれって、あの可愛らしく(笑)靴底を見せるサトウの為だけにあったフリですかね!?
(;-ω-)ウーン


空調。
わざとのように止まることで、会場が蒸し暑くなる。その蒸し暑さは会話や場面の、ある種の緊迫感とリンクしていました。
初回はアクシデント?と思いましたが、
2回目で演出だと納得。


立ち位置。
これは予想です。どの場所に座ったとしても、
必ず誰かと被っていて、どの場面でも
五人全員の表情が同時に見える席は無かったのでは!?と、ちょっと思っていたり...
敢えてそのような立ち位置の配置で、
それぞれが座ったり前に出たりは
かなり計算されていたのかな?謎です。

犯人は?
例えばですが、私はもしあの五人の中に
オギワラ殺しの犯人がいたり、
犯人を知っている人物がいたら、
これほど「良い舞台を観た」とは
思えなかったと思っています。
だから、私はあの終わり方、好きです。


ここからは、ちょっと真面目に。

独白場面。少し暗くなって語り出すことで周りには聞こえてない風。でもただそこに居る人を見ると、何だか分かっているような、不思議な空気感。
台詞のはしばしにあった、思わせぶりな言葉達。

何度か書いていますが、私には、この舞台、
不思議な平板さがあり、目と耳を通して、頭の中で文字になり、それが胸の中に落ちてくるような感覚で初回を見ていました。
とても不思議でした。
―――ここでスズキ、後ろに振り返り台詞。
例えば、こんな風に。ト書というのでしょうか?
こういう動きまでが文字になって、
ストンと落ちてくる。

俯瞰とも違うのですが、それでもラストのタカハシの独白場面の台詞のせいか、
実はこの舞台全て、タカハシが、あの日、あの時を撮影していたカメラの録画を見せられていたのでは!?
同時進行と思って観ていることこそがミスリード?等と、うがってみたり...

そんな事をつらつらと思い出しながらブログを書いていて感じていました。

初日のカミカミ部分はご愛嬌(笑)
実際、あの初日の笑いはなんだった?と思うくらい、2回目(9月7日)は、全体にシリアスな雰囲気が客席にも漂っていました。

初日、面白かったから、どうしよう?
そんな程度でいたところで、私にはストレスフルな日が訪れ、6日の夜に、ちょうど今1番聴いているmoke(s)のボーカル、町田直隆さんの弾き語りツーマンライブも7日にあると気づき、どうしても行きたくなってしまいました。

これは私の勝手な思い。
よくツイッターなどでも流れてくる
「自分を機嫌よく保てる人は……云々」
ものすごく分かるし、納得だし、周りにいてほしい人達だと思ってます。
でも、人間、一つの顔、一つの感情で生きていけるものなの!?と...

音楽でも映画でも読書でも、私はわりと手広いです。一つの思いだけでは生きていけないので、
そんな中でもライブハウスと劇場(美術館も)は、大人が泣いたり笑ったり自由に出来る数少ない場所だと思っています(マナー必須。古参や回数通ってますアピールは怖い)

だから行きたかった。劇場に、ライブハウスに...
結果、軽く感想をお伝えするつもりが、石原さんの前でも町田さんの前でも涙ぐんでしまいました。
さすがに我ながらコントロール出来なさすぎて、情けなかったですが、それでも「行ってよかった」

『猫と針』だけにしぼって言えば、
2回目は、ページの捲り直しと共に
気づかずに読み飛ばしていた重要な場面の
再確認となりました。

全ての登場人物の弱みや本音、
苦悩や人には言えないこと。
あちらこちらに自分自身の姿がありました。
痛かったな……本当に痛かった。

でもスッキリしました。
やっぱり「楽しかった」

台詞は今もかなり覚えています。
ヤマダの懺悔から、タカハシの記念館へと
話は飛び何故かおにぎり談義へと...

そしてそこから、食中毒事件の真相と
繋がる訳ですが、、、

長い!全く文章を纏め、精査する能力がございません!!良かったら感想ください(笑)

第3弾には続かないことを願いつつ(追記はあるかも!?)〆ます。

またこんな風に上質な舞台に出逢えますように!

…そろそろライブブログも書きたいな(懲りない)

i-LIMIT【猫と針】観てきました。

ネタバレと言うか...何かの機会まで、粗筋以外知りたくないって方は要注意なブログです。
……先に書いたので、苦情無しで!!

さてさて、i-LIMIT「猫と針」
初日9月4日(火)19:30〜と9月7日(木)14時〜の回を観てきました。
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どこから書き始めよう...
以下、書き綴っている台詞は
うろ覚えなりに、私の記憶に残ったものです。
なので多少の違いはお許しを。

始まりはこんな感じでした。

喪服姿のタカハシ(前田綾さん)、舞台上手から百合の花が活けられている花瓶とバックを持って登場。
舞台下手の床にゆっくりと置き微笑む。
後ろにある椅子二脚のうち一脚の足元にバックを置き紙袋を取り出し中を見て直ぐにしまう。
もう一脚を花瓶前に持ってきて座る。

ー独白のナレーションがかかる。
「ある日、映画の中で死んだはずの人が、また次の日には別の映画に出ていて驚いたことがある」(一部抜粋)

舞台暗転

サトウ(畑中智行さん)
「で、香典袋にはどうやって書くと思う?」
タナカ(阿部丈二さん)
「どう書くんだ?」
会話を座ったまま頷きつつ聞くタカハシ
中略
スズキ(袋小路林檎さん)登場
「ねぇねぇ、何の話?」
中略
サトウ「ここにいる連中でほとんどの日本人の苗字、揃ってるもんな、サトウ・タナカ・タカハシ・スズキ」
サトウ/タナカ「ヤ マ ダ!」
ヤマダ(石原善暢さん)登場
「こんなに風が強いって聞いてないぞー」

で、五人、全員が舞台に。

舞台暗転の直後、目の前に役者さん増えてるからビックリしました(笑)
うろ覚えなりに飛ばしたところも実はけっこう覚えてます。
書き出したらかなりいけそうですが、止めときます。

本を読み進めるように頭の中で文字として浮かび上がる役者さんの動きや台詞が、不思議で仕方なかったです。
でもその事で逆に集中が高まるので、そのまま頭に浮かぶ文字を後追いしつつ観劇。
ちなみに偶然、演出を知らず下手の前列に座ったので、百合の花の香りが漂って、尚更、別世界感がありました。

その百合は亡くなった高校時代の同窓生のオギワラの代わり、名前だけ出てくるのは、もう一人キクチ。

テーマ『人はその場にいない人の話をする』

それは陰口・悪口だけじゃない。
例えば同席した人が席を外した時、
例えば共通の知人がいる人どうし、
例えば本人には聞けないけど知ってる人はいそうな場所、
例えば、例えば、例えば……

二度目に観に行く間に、私はずっと連絡を取っていない知人・友人・親戚への思いで苦しくなるようなことがありました。
今更、何が出来る?こんな時に誰を伝って連絡取れる?それ自体が迷惑行為かもしれない時に?

頭の中でグルグルと際限なく回る堂々巡りの思考の中で、15年ぶりに集められた4人と1人の物語を、もう一度観たいと思う気持ちにかられました。

最初に感じた「本を読み進めるように動く物語」が、唐突に「もし、私がいきなり15年ぶりに繋がりのあった同窓生に呼ばれたら?」と、自分の物語として観てみたくなりました。でもこれは終わってから落ち着いて思い返して、気づいたことです。

話、戻します。

実は殺人事件の被害者のオギワラの葬儀当日、
その日は偶然、今は駆け出しの映画監督になった
タカハシにエキストラとして集められ、
その指定衣装が喪服。だから全員、喪服姿。
場所は葬儀後に移動した某スタジオ。

タカハシ1人で「ドキュメンタリー風のファンタジー映画の1場面」の撮影日、
ドキュメンタリー風ファンタジー映画...
『なんか矛盾してない?』は、ちゃんと
スズキの台詞にあります(笑)
四方山話で、一通りの上辺の人物像は
ここまでで掴めます、皆の会話と
百合の花へ、サトウ・スズキが独白することで……
(タナカ・ヤマダの独白はこの後...だったはず)

そしてそれぞれに割り振られたセリフが書かれた紙を持ちリハーサル。
ここで皆が真面目に挑んで最後に言うサトウのセリフからの皆のリアクション、笑ってしまったのですが、初日のほうが客席からの笑いが多かったです。
他にも数ヶ所、2回目は、ずっとシリアスな空気感が抜けないままで、そこがまた面白いなと思いました。(私は2回目、オチを聞く前に笑いそうになって、好きな映画を観ているような気持ちになりました)

そして話は、何故この4人が集められたのか?とタカハシが席を外した時にタナカが口にすることで、より強く動き始めます。

「まさか俺たち恨まれてるのか?」
「何故?」
「そう言えば、高三の夏休みタカハシが撮ってたフィルムが盗まれたことがあったよな」
「疑われているのか?」
「人はどんな理不尽な理由で他人を恨むかなんて分からないんだよ!そこに居ただけで、ただ歩いていただけで!!」
「そんな...自信無くなってきた」

落ち着かないタナカは戻ってきたタカハシに疑問をぶつけることで、今度はサトウがもう1つのアクシデントを思い出す。
サトウ/ヤマダ「食中毒事件!」

そして話はまたオギワラやキクチの話へ...

ずっと何を考えているのか分からないタカハシ
仕事のストレスで我慢の限界に近づいているサトウ
忙しすぎる仕事のせいで家庭も上手くいっていないタナカ
妻が精神を病み数ヶ月前に自殺したヤマダ
一見、平凡な主婦に見えるスズキ

ツイッターの感想でも多かったサトウの独白
「人は他人の話なんて、金でも払って貰わなきゃ聞かないもんだよな。その点お前は強かったよ、オギワラ。俺な、仕事で相手の顔をみた瞬間に分かることがあるんだ。『ああ、素敵な俺のゲロ袋へようこそってな』これでも、俺のゲロ袋は大きいつもりだけど、それでも限界ってもんがあるだろ?もうそろそろ俺のゲロ袋も限界なんだ。生きてる間にお前に話、聞いてもらっていたら良かったよ」

オギワラは精神科医なんだろうな、
そうやって浮かぶ、ここにいない人。
キクチも同じく。少々、不穏な人物として...


ずっと明るく、いかにもベテラン営業職としての人当たりの良さを出しているサトウの闇。
思うところが多い人が多かったの分かる気が。


もう1つ、ヤマダがタカハシと2人で交わす会話で語り出す、妻への率直な思いと罪悪感。
「墓場まで持って行くなんて、なかなか出来るもんじゃないな。2時間ドラマなんかでさ、日本海の崖の上で犯人が延々と話す理由が分かったよ。でも懺悔って、ちょっと気分が晴れるもんだな」


……言葉が出なかったです。
私は実際、自分の気持ちを吐き出したかったし、
やり場のない申し訳のない気持ちもふりほどきたかった。
一度目では、そこまで感じなかったこと。
ちょっとの気持ちの変化で変わる、
台詞の響きと思い。
初日と(一見)何も変わらず動く物語と登場人物。
でも違った。

話は、そのまま食中毒事件の真相と盗まれたフィルムのことのみ解決。ここは割愛。
なぜなら書くと覚えている限りのことを
再現したくなって長くなるから(笑)

でもスズキがタカハシに話す
「悪意の在り処と証明」の話、
あれもしかしてコロンボ!?んんん?
って、ちょっとなった事は置いといて、

「それなら知らずに人の1人くらい、
私も殺しているのかもしれないね」

一つ一つ小さな棘のように刺さる言葉が
紡がれていく物語。
痛みは当然、感じる。
なのに不思議と嫌な後味は残らなかった。

終幕へ

「そう言えば、俺たち葬式帰りだったな」
「葬式って一種のコスプレだな」
「実際、演技するしな」

この場面、何故かとても作家さんの脚本っぽいと
感じました。何が?と聞かれても全く答えられないど素人なのに...

「次、いつにしようか?」
何気ない、タナカのこの一言、好きです。
特に「そうだね」とその場で決めようとしないことも含めてリアルだなと……

そして明日は?
客に謝罪に行かなければならないサトウ
裁判所に呼ばれているタナカ
子どもの登校拒否で先生の訪問があるスズキ

Show must go on
初めて観た時に感じた感想。
2回目、タカハシの台詞に、こうありました。
「それでも人生は続く、だね」

もしかして、この言葉が残ってたからの感想だったかもしれないです。
一旦開けた幕は下ろせない。
人生も同じく……フィナーレを迎えるまで、
それは、もしかして死ぬまで、ずっと。


1人1人が舞台から去り、
タカハシとヤマダの会話の後、
ヤマダが去り……


最後の最後にタカハシの独白

「映画の仕事をずっと続けていると、カメラの向こう側とこちら側とどちらが現実か分からなくなる時が増えていく。いつからだろう?私は私の人生を撮影された画面の中でしかリアルに感じられなくなったのは...それは、あの夏からだ。誰か私の人生を撮影してくれたらいいのに、そしたら私は、これは本当に私に起こったことだと実感できるのに...」

おそろしいまでのリアルさでリアルを感じられない人間の抱えるふわふわとした掴みどころの無さを、誰にも言えない屈折を、タカハシ役の前田綾さんはずっと「演じて」いました。
あの表情や言葉の抑揚の違和感は、
こういうことだったの?本当にそれが正解?
書いてて、ちょっと背中に冷や汗……


私は恩田陸さんの小説を読んだことがありません。
でも上橋菜穂子さんの「精霊の守り人」での
解説の文章が素晴らしくて、ずっと覚えていました。
と言うより、この「猫と針」の台詞のはしばしに
恩田陸さんの思想と言うか言葉のブレなさが
浮かび上がってきました。

『生きていくということは、この世界についての自分の地図を作ることだと思う。道も、景色も、自分で見つけていかなけらばならない。
人が造った道を辿ることもあるし、草だらけの暗いけもの道を四苦八苦して進むこともある。
(中略)
今も悩み苦しみつつ死ぬまで自分の地図を作り続ける大人たち、地図作りのつらさを知っている大人たちが面白く読める異世界ファンタジーは、冷徹なまなざしを持ち、鋭く人間を観察できる力を持った真の大人────それでもなお、ほんとうの夢見る力を持ち続けている大人が書いたものに限る、ということである。(一部抜粋)』

地図作り……
「30(歳)になることすら、
あの頃は想像出来なかったな」

何歳になろうときっと同じことを思いながら、
足元を見た時、そこにあるのはどんな道なのか、
顔を上げた時、見える季節はいつなのか、
きっと、あの場にいた方がそれぞれに浮かべたのでは?などと思っています。
そして、とても上質な「ドキュメンタリー風ファンタジー」でした。


初日の挨拶で感極まって決壊しかけたところを
すんでのところで畑中さんからのツッコミで耐えた
石原善暢さん、素敵な舞台、
本当にありがとうございました。
何故、最後の「猫と針」なのかな?はリーフレットで納得しました。
vol.2、楽しみにしています!

前田綾さん、美しい人は時々、怖い。
まんまでした(笑)
感想...どうしよう?質問の嵐になりそうなので
逆に浮かばない。
ツイートで見た多田さんの「もはや美しい」
名言すぎ!!

阿部丈二さん、テンションの上がり下がりの大きい役、お疲れ様でした!ラスト、皆に最後の弱みを自ら告白しつつ「次はいつにする?」と何気なく出る台詞、良かったです。

畑中智行さん、逆にテンション保つ役どころだったかな!?その前に一旦、おとなげない爆発してる設定でしたし...でも共感する方が多い台詞が多かったかと。

袋小路林檎さん、普通に見える人が普通な役を普通に演じてらっしゃる作品、私は好きなのですが、林檎さんが、まさにそういう役者さんでした。
とても良かった。
石原さんとの笑顔を絶やさない物販、
お疲れ様でした。


そんなこんなで2時間弱の素敵な時間を
頂いてきました。

ここに書き切れない他のことは、もう一つ
書こうと思います。

もしここまで、読んでくださった方がいるなら
長々とありがとうございました!
でも足りないんです!!

なので、一旦〆て、改めます。
楽しかった。痛みがあっても楽しかった。
もっと短くまとめられるように努力します。