テキトー日記

お出かけ感想日記なので不定期更新です。

ヒューマンエラー観てきました(8月に...汗)

【ネタバレ配慮無しです】
もう、自分でもいいかな?と何度も挫折しかけましたが、しぶとく書ききろうかと思います。

8月12日と15日の2回に渡り、
ピウス企画さんの舞台
『ヒューマンエラー』観てきました。
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凄まじかった!!
何が?って……(いきなりネタバレに入ります)


様々な映画や小説やドラマでも扱われてきた
「無垢なる犯罪」への答えを己は持っているのか?
その一言に尽きるかなと...
そして「個」とは?
「量産型」と人ですら揶揄される時代に、
アンドロイドは何を思うか?
「思った」かどうかも分からない、
でも、あの最後の言葉(判断)には
深く重い意思を感じました...


遡ります。(台本は購入していません)

普及型アンドロイドで一時代を築いた
「&ロジック(アンドロジック)」
、、、アンドロジック、書いて気づいた、
もしやアンドロイドチック的な響きに掛けてる?(詳細は不明)は、今や巨大企業「マツノ」にその座を奪われ、会社存続すら危うくなっていたある日……

研究開発者・福崎巡(博士)が、人間を作ることを目的とした(すみません、この辺りの設定は理解出来ませんでした)人口人格『ALー901』
通称、アルの開発に成功。

窮地の会社は、開発早々の『アル』を使い
未来予測が商品化されれば一発逆転だと意気込む。

福崎巡以外のメンバーは以下へ

松野大吾(篠崎功さん)&ロジックの社長にして、
ライバル会社マツノの一族。
マツノの社長は大吾の弟でもある。
ワンマン気味で、出来のいい弟に嫉妬して、
いろいろと小ざかしい意地悪をしていた過去あり。

衣川廉哉(畑中智行さん)開発部統括。
全体のまとめ役。

田中王子(ウチクリ内倉さん)ゲームデザイナー
元ゲーム会社社員。上司に嫌われ退職。
またゲーム開発に戻りたいと思っている。

石村弓月(永井幸子さん)天才プログラマーであり、天才ハッカーでもある。
未来予測をする上で、依頼主の個人的な思考や日頃の行動パターンが必要なため、完成の暁には依頼主は金持ちが多いだろうと、あらゆる場所にハッキングして行動パターンを集める。

村上星満(ほしみ)(水崎綾さん)
ウジウシして、なかなか物をハッキリ言えないのに
おかしなところで行動力を発揮。
何かのきっかけになりやすい役どころだったかと。

外池桂香(川田希さん)開発済みのアンドロイドに名前を付けるのが趣味。
仕事は居場所が無いと少々腐り気味。

八木下紀介(増田裕生さん)アンドロイド技術者
アンドロイドのメンテナンスが主な仕事。
外池が付けた名前ではアンドロイドを呼ばず、
型番で呼び続けている。

大黒里緒(小玉久仁子さん)キレ者の営業部長。

潮仁美(田中良子さん)関係者として『未来予測』を見届ける。
役所から派遣された見張り役。
福崎の亡くなった妻の姉で、大黒・石村・外池とは昔馴染みでもある。

以上が所謂『人間』

以下『アンドロイド』

吉田護(森下亮さん)AL003
マツノの社長(松野大吾の弟)そっくりの外見を持つアンドロイド。社長の秘書的な役割もこなす。

青木敬士(三上俊さん)AL701
最新型。
名をつけてくれたら外池からは酷く嫌われている。

西名真琴(伊藤えみ)AL227
吉田と同じくプロトタイプのアンドロイド。
吉田と西名だけは衣装がシンメトリーになっていて、凝っているなとか言う脱線感想。

塚越伊吹(河原田功也さん)AL423

小島スミレ(はぎのりな)AL515


出演者さん、けっこう多いです。
設定はもっと細かくピウス企画さんのツイートに上がっていたので、多少割愛。


ここからはストーリーと感想織り交ぜます。

総勢15名と未来予測ごとにアンドロイドにインストールされる人物により結構な登場人物数になるため、最初のうちは会話劇かな?と思っていたら、
いきなりの急展開で……

アルの開発を偶然すぐに衣川(いがわ)に知られ、
それを元に『未来予測』を「商品化」すれば
一発逆転の起死回生になると盛り上がる社員。

奮闘すること数週間(この場面、音楽と動きだけで表現されるのですが、某劇団ならダンスシーンだななど……)試作段階になり、始まる『未来予測』

ーーー思いっきり書き忘れていました、
人口人格「アル」の言葉は、プロジェクションマッピングを使い、画面後ろに現れます。
これで声のない人口人格と登場人物やアンドロイド達との会話が成り立っています。

他にも、未来予測の時間、場所、指定される人、
インストールされる人格の名前、
選択肢等も文字で出ます。

(話を戻します)
先ずは開発者、福崎から五体全てのアンドロイドを使い、未来予測実験スタート。
そして初の『未来予測』実験後、アンドロイドの
開発者である八木下が少々の違和感に気づく。

アルは答える「人格をインストールしました。消去しますか?」
八木下「いや、いい」
ここがもしかしたら最大の『分岐』だったのかもしれないです。


未来予測は3種類の選択肢が分岐として提示されます。その3種類は、その人がその場で言いそうなことの優先順位をアルが分析した結果として出されたものです。実験は3種類全てを順に選択し、結果を経験するというものです。


八木下が去った後、アンドロイド達が会話を始めます。
「不思議な感じですね」
「喧嘩を初めてしました」

その後にインストールされる人格も重なって
アンドロイド達には、感情というものを覚えます。
アルも同様に。

それぞれがそれぞれに起こっていること(畑中智行さんの衣川の家庭の話しは面白すぎました!内容的には笑っちゃダメなヤツなんですけどね!笑)
これからすぐに起こりそうなことで『未来予測』を
経験する。皆が「スゴい」と称賛する。
インストールされた人物にアンドロイドを重ねて、仲良くなっていく人達もいる。

何もかも上手くいっているようで、
不穏な動きも起こる。
そんな中で第三者として立ち会っていた
潮仁美が福崎巡に声をかける
「違和感があるの。上手く言えないのだけれど、
なぜ未来予測の実験はいつも1人に1度で終わるの?分岐した後に選択をしたなら、また、分岐が起きてるはずじゃない?何故だと思う?」


この一言から、舞台上のストーリーは
笑いありの会話劇から一転します。


そして、最初にネタバレと書いた
「無垢なる者の犯罪」へと……

「それはいけないことなんだ、なんと言う言葉を尽くしても言い表せられるか分からない、どう言ったら納得してもらえるかも分からないけれど、いけないことなんだ」私には、こんな簡単な言葉しか浮かびませんでした。


暴走気味に一方的に始まるアルの『未来予測』
そこで起こることは、とても残酷なのに
誰も(肉体的には)傷つかない、何とも恐ろしく
悲しい現実でした。
未来予測で経験したばかりなのに、愚かしくも動きだす人間。「自分なんて」「それで全てが終わるなら」
自己犠牲にみせかけた身勝手だな、そう思いました。
そう思った理由はアンドロイドによる「分岐からの選択」があったから。やり切れないなと思いつつ、演出と言うか脚本に舌を巻いていたのも事実。
素晴らしかった。

話しは飛びますが、HELLO1103というテクノユニットの方達の曲に「AIのための6つの感情曲」と言うのがあります。好悪・驚き・怒り・悲しみ・喜び・恒常性(内部環境を一定に保とうとすること←略意です)で、隠しとして7つ目の感情・熱狂(熱中)があるのですが、私の中でのシンクロ度合いが高すぎてびっくりすること数度……

アンドロイド達が実験で人格をインストールされ、普段、自分達の中にはない「感情」を表現し、さらにそれに相手がリアクションを起こす。
その事(感想)を語った後に言う
「僕達には休養が必要です」

いつの間にか芽生えた様々な感情と同時に
自分達は代替えの効くアンドロイドであり、
人間ではないのだというモヤモヤも生まれる。


怒涛のラスト、アンドロイドはアンドロイドとして自分達の有り様や存在意義を人間達に見せつける。

吉田こと森下亮さんと青木こと三上俊さんのやり取り、素晴らしかった。

特に森下さんは凄かった。
設定上、社長の弟に姿がそっくりに作られていると言うことで、アンドロイド役の方達は何役も演じる中でも年齢幅や性別まで違うのに、そう見えることで、人の狡さが嫌という程よく見えた。


もう一度、話を戻すと、私は「人として」なんと言う言葉を発することが出来るのだろう?
ただ、「どうしてこうなってしまったんだ」ど嘆くしか出来ないのだろうか?ものすごく考えてしまいました。
でも日頃、正直に言えば「ダメなものはダメ」以上の何がある?と思考をシャットダウンしがちな問いかけにたいして、妙に説得力のある「だって」に、こうまで己の言葉と態度は無力になるのかと突きつけられたことは、刺激になりました。
だから感想を書きたかったのに纏まらなかった。


ラストシーン、解釈は幾つかあるかな?と思うので、私の解釈は……誰かDVD買って、感想を〜!!(切実)
1つだけ、1回目、一緒に言った友人が
「思い入れ」について私には浮かびもしない感想を持っていました。感慨深いし面白かった。

観劇すると終わった後に、1人で余韻に浸りた気持ちと、話が!話がしたい!!私の見えたように他の人にも見えた!?と、会話に飢える気持ちがせめぎ合います。それも醍醐味。


『ヒューマンエラー』
タイトルの意味も「人的ミス」そのままで受け取って良いのか分かりませんが、奥深かった。
爽快でスッキリする内容か?と問われたら「いいえ」です。
もし再演されたら観たいか?と問われたら、即効で「はい」です。


途中までの分岐をそれぞれ経験する場面や、
ラストを含む重大なシーンの細かいこと、
名前を出して書き出すと止まらないくらいありました。一人一人に見せ場があり、笑ってしまったり、涙が出てしまったり……

何を書きたくて感想を書いたかと言われると、
本当はもっと本格的にネタバレ配慮無しで
ひとつひとつ、自分の中に浮かんだ問いかけへの
「答え」をまとまらないなりに書きたかったのですが、やっぱりなんだか申し訳ないので我慢。
中途半端になってしまいました。すみません。


ラストの解釈を含めて、感想にも個性が出そうなストーリーだったと思ってます。
そもそも論を言う人には、向いていませんが(笑)
「もしもをもしもとして」観ることが出来るのがお芝居でもあるのだから、自分のモヤモヤをストーリーの分岐で晴らそうとしてはいけないのでしょう。


9月末日までピウス企画さんのホームページで、
DVDの通販もしているようです。
DVDを出しても、再演というのはあるのでしょうか!?前回の『モナルコマキ』同様、熱望中です。
五右衛門はウチクリ内倉さんのままで、
吉田は森下亮さんのままで観たいです。

ちょっと宣伝と願望も書いてみました。
畑中智行さんのコメディチックな演技が好きな方には、見逃せない場面がヒューマンエラーにはありますよ!!


ずっと、ずっと考えています。
でもやっぱり「答え」は難しいです。
「量産型だけれど量産型では無い」アンドロイド達があまりにもブレないからこそ、何か言えたらいいのにと思いつつ言葉が浮かばないままです。

ただただ絶句しながら息を飲んで観たラスト、
ちょっと忘れられないです。素晴らしかった。


またいつか、舞台で観れる日が来たら良いなと願いつつ、纏まらない言葉を持ったまま〆ます。

ありがとうございました。

モナルコマキー石川五右衛門異譚ー観てきました

ビックリする程、今更な感想ブログ。
ピウス企画さんの舞台はDVDとして商品化されるため、どこまで書こう?と思っているうちに遅くなりましたが、何とか書いてみます。

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時は2019年。6月26日。水曜日。笑
行って来ました、ピウス企画さんの
『モナルコマキ』
時代劇エンターテインメントと銘打っていただけあって、殺陣の場面が多く、観てるこちらもチカラが入ることしばしば。良い意味で疲れました(笑)

殺陣に強い方は、武器も1人だけ別だったり剣の長さが違ったり、このあたりは予約したのでDVDが届いたらまたじっくり観たいです。(せっかくの良い場面のネタバレにもなってしまいますし)

ざっくりな感想になりますが、
時代劇としてだからこそスっと入ってくる
台詞もあるものだなと思うほど
「現代的」な台詞の数々でした。

でもアレを現代劇として観たら、
どうだっただろう?
ちょっと世相を意識し過ぎだと
感じたかもしれないです。

何よりタイトル『モナルコマキ』が
『暴君放伐論』と言う意味であること、
この言葉が出来た背景、
暴君放伐を許される範囲の「位(くらい)」があったこと、
そもそも暴力は許されるべきではない宗教者にとって
暴君から身を守るためのある種の詭弁であったこと、
驚くほどリンクしていて
あまりの見事さに舌を巻きました。

それで、細川ガラシャまでとは……


元は今まで通り、畑中智行さんを観たくて行きました。
微妙な役柄だなと感じた畑中智行さんが演じた加藤清正
出番は多いとは言えないものの、
善人が行うことが必ず善行では無いこと、
歴史に名を残すだろう人を生きているうちに判断するのは早急だと決めつけて
ある種の思考停止をしていること……
なかなかに頷けない役を
頷けないように演じてらっしゃっいました。
お見事!!


「思考停止」も『モナルコマキ』の中ではテーマの1つだったのかな?(あくまでも私自身の感想です)

行動を起こしているからと言って
「何のため」かを絶えず自問自答して生きるなど
難しいことではありますが……

今回、主演のウチクリ内倉さん演じる石川五右衛門の一世一代の大見得が息をのむほど素晴らし過ぎて、いろいろすっ飛んでしまうのですが、
やはり思考停止を感じさせる場面はあったなと。

それを思えば登場人物が、それぞれの場面で……だからこそ「生きろ」と躊躇いなく叫ぶラストが、もう、もう、もう(ネタバレ注意⚠なので自粛)

もし1つ、あの舞台について突っ込んだ質問をしても良いのなら、五右衛門に感情を爆発させた加藤靖久さん演じる参左衛門の態度、実はどこまでもあくまでも、五右衛門を英雄として、義賊として終いをつけさせるための正に演技だったのでしょうか?
だから憎まれ役のようなことを?
私は己から分かっていて飛び込むのなら、見届けるために、、、、、と思ったのですが、どうなのでしょう?

相変わらず、まとまりが無い(笑)
女性陣の鮮やかな衣装や、そう来たか?と言う人物設定や、書き足りないことだらけなのですが……
誰かDVD買って観たら感想を内緒で教えてください!って布教したい気分です。

最大の感想は
「1回の観劇では足りなさ過ぎた」でした。
当時の背景があったからこその台詞の数々や
登場人物の悩みや苦しみや時には身勝手さすら、
訴えかけるところは
「今、有る、自分」に対してで、
とても刺さりました。

登場人物それぞれに感想はあるのですが(あと細かい場面にも)華麗にネタバレしてしまうので、
我慢できなくなる前にこの辺で……

駄文、失礼しました。
そして何より、素晴らしい舞台、
ありがとうございました○┓

うーん……物足りない。
でもネタバレが、、、、、

「変えられない基礎ステイタス」と「打倒運命」

いきなりですが、どこから始めましょう!?
最近、人が集まる場所への出入りが苦痛になってきました。元から得意じゃなかった。

例えばいい加減「子ども」と呼ぶには中途半端な年齢になってからでも家族と出かけた時、偶然知らない人に声をかけられて、常識程度の軽い挨拶を返したのを見られただけで「そんな風に出来るんだね」と
感心される程度には、家族公認のコミュ障でした。

「あんたは出来なくて仕方ないから」
そう言われてきました。
ある意味、甘やかされて育てられました。
自尊心など、何処にもないけれど…


今回、なぜか書きたくなったのは、
今まで誰に対しての義理じゃなくても
私が私に課した「約束」を破ったことが
きっかけです。

手売りチケットを無駄にした……
体力的にキツかったのは間違いなく。
でも、どうしても行けなかった発熱の日とは違い
気持ちが向かなかった。
これまでずっと「行けば元気になる」と思ってたのに、思えなくなった。
人混みも、明るい顔も、楽しそうな音も何も見たくなかったし、聴きたくなかった。

その2日後、岡まことさんのワンマンに行った。
ちょっとの不安を持って。

やっぱり楽しかった。
岡さんのチカラいっぱいのネガティブと
「こんなことばかり、もう聞き飽きたでしょ?」と
歌ってしまう強さが好きです。

そしてなぜか泣きたくなって仕方なかった。
「僕らが今日も哀しいのは
命がまだ続いていくから」(メギドの丘)
唐突に前回のライブで刺さってきた歌詞です。
生きてるから哀しいと感じるのだなと...
それは、生きることの遠回しな肯定なんだなと。

岡さんの歌は「俯いたままの自分」を否定しないでいてくれる。だけど、それは間違いではないかもしれないけれど、正解でもないよ、と。
だって、自分はそんな自分が好きじゃないから。

そんなことが伝わってきて、
その「自分を好きになれない自分」すら
肯定されているようで安心する。

でも、同じく感じる息苦しさも歌になってる。
「誰も得をしない完璧主義が
僕を違うところに閉じ込める
頭では分かってる じゃあ僕が馬鹿なの?

誰も信じられない事は幼稚ですか?
人目が怖いのは人間失格ですか?
時折 柄にもなく笑うのは おかしいですか?」
(パキシル)

暗いと世間で言われる歌を好きな人は、
はしゃいだり笑ったり、どこかの誰かと
好きなバンドの話で盛り上がったらおかしいですか?
まるで情緒不安定みたいで、みっともないですか?

最近はもっと違う目線からの歌もあるのに、
この日はやたらこういう歌が響いた。

やっぱり私は辛いんだな、馴染めないんだなと思った。でも真剣に仲間入りしたいとは到底思えない中でどうするのが正解なのか、分からない。
結局、逃げるか耐えるしか答えはないのかな?

その日はそんな、行き詰まりと自分の弱さへの嫌さ加減に少々凹みつつも、それでも楽しかった。



そこからまた、いろいろ音楽を聴いていた。
しばらく聴けてなかった町田直隆さんの歌。

ライブがある……ってことに引っかかってました。
行きたいなと行きたくないなが混ざってた。
なんでそうかは、私の中でのくだらない弱さ。
「いつもいる人達」の中の「アットホームな場所」は
息苦しい。
最近、自分には苦手な場所なんだと気づいた。
だから、町田さんはなんの関係もない。
そうやって築いてきたキャリアなのだから...

何がそんなに苦手なのか考えた。
岡さん含め誰のライブにだって、
よく見る人はいるのに。

ふと気づいたのは、距離感の近さをアピールする人がいるライブって、どのバンドさんでも苦手だなと思い出した。
以前、ライブ始まっても前列でケラケラ笑って、
声が響き気味なのに止めない子達がいて思わず見てしまったら、ちょっとだけおとなしくなった。
ライブの後、その子達がそのバンドのメンバーさんとケラケラと同じように笑いながら話ているのを見て嫌気がさした。
見に来てくれるなら、どんな人でもありがたいでしょう、確かに。
でも私は、そのライブが始まってメンバーさんにも聞こえていただろう笑い声を認める姿勢は嫌いだと正直に思った。


きっとその延長線なのでしょう。
私も演者さんとお話しさせて頂いてます。
何が違う?と言われたら、それほどエラソーなことは言えないとも思います。
でも気をつけてるのは、当たり前すぎる
「ライブの邪魔をしない。」です。
あと、他にお話したい方が来たら離れるとか、
いちいち晒さないとか、それ程度。

ホント、何が違うんでしょうね!?
それで思った。

私は確かにお話ししたり、サイン頂いたり、
挨拶したり、最前列で見たり、
それなりに近ずいているかもしれないけれど、
その方達の持っている「光」や「灯り」を
(気持ちのうえで)遠くから眺めていたいんだなと...

以前も書いた、
『吹雪の日に見える目視できる太陽』
重く厚い雲の向こうで、
それでも照っていると分かる光。
なかなか、こちらでは見れませんね…

ぼんやりと、でも確かにあの太陽が懐かしいな、
見たいな、と、思った薄曇りの日。
さぁどうしようかな?と何も決められいまま
かけていたウォークマンから流れてきた歌は

「定められた日々の中を 生きてくことが苦しくて
僕は逃げたんだ

それでも それでも 僕にはできなかった
生きる事を 捨てることを 僕にはできなかった」

と、歌っていました。
『打倒運命』町田直隆さんの歌です。

なんかビックリした。ちょっと前から思っていた、
「それでも生きている自分」と
「それでも生きていく自分」の対比が
(語弊はあるかもしれませんが)面白いなと思っていて、やはりどこか似ている世界観に惹かれているのかなと思っていたから。

岡さんの歌は、沈黙そのものに言葉を付けてくれているような気がする。
町田さんの歌は、沈黙しているように(他人からは)見えるような姿を歌にしているように聞こえる。

いきなり飛びますが、メメタァさんの
『やんなっちゃうよな』と言う歌に
「思っているのに何も言わないのは
初めから何も考えてないのと
同じなわけあるかよな」というのがあって、
私はこの歌詞がとても好きです。

「正義とか公平とか そんなのはじめからなくて
騙された奴が悪いんだと 言いくるめられ
全て馬鹿らしくて 夢なんか もう見たくないよ
だけど本当にそれで悔しくないのかい?」
町田さんの『不良の音楽』からです。

私はよくコミュ障と言われる人にありがちな
何を考えているか分からないと言われてきました。親に冷淡すぎて気持ち悪いと真正面から言われる程度には、感情を出すのも今よりずっと下手くそだった。でも、何も考えてなかったわけじゃない。
悔しさに地団駄踏むような思いもしてきた、嘘泣きで許される狡い人達を心の中で蔑みながら、結局、私が悪いと言われたことも受け入れてきたように見られてきた。叫び声を上げて許されるなら幾つも泣き叫びたい場面は浮かんでくる。
心の中はそんな簡単なものじゃなくて当たり前だ。

町田さんは、それを歌にしてくれる。

暗く暗く汚い泥沼のようなものが心の中にあって、全部全部放り投げて、私は黙ってたし苦笑いしてきた。
「平常心しかないから 浮かれた他人が疎ましくて
だけど多数決をとれば 私が異分子でそれから悪」
『非行少女』(岡まこと)

ある時期から、その汚泥の中に捨ててしまった、
私に取って必要だったものが浮かび上がって来るようになった。
ガスが溜まったヘドロがポンっと弾けるように...
時折、汚泥から漏れだした何かから、突然濾過されて浄化された感情や思い出や感想が浮かんでくる時もあった。
長く、長く、読書と映画と音楽の中で溜め込んだ
「言葉」や「思索」の影響が、少しづつ少しづつ貯まって来たのだと思っている。

結局、その日、途中ずっと迷いながらライブに行きました。新曲達が本当によかった。
でも歌詞がうろ覚えなので、
ちょっと長くなりますが、歌詞カードから

情けなくても みっともなくても
恥をかいても 格好悪くても
必死で生きている君が好きだよ
頑張れなくても 逃げてしまっても
負けてしまっても 立ち上がれなくても
自分が生きた道を 信じていて欲しい
そうさこれが これが僕がずっと
歌おうとしていた歌

もっと書きたいんですけどね...歌詞サイトないし。
『歌い忘れていた歌』です。

終電が吉祥寺だとキツイ私は、帰ることに必死で
心配して頂いたのに、アタフタしてしまいました。
伝えたかったのは
町田直隆さんの『生きてやる』は格好良いです」
だけでした。何とかそれは言えたからいいやと...

本当は、太陽の話もしたかった。


人並み以下と分かっていても
生き方が上手になれない
自覚が足りずに間違い重ねた
それでも自分を捨てられず
誰かに迷惑をかけても
君はそう、今日まで生きてきたんだね
『イチ』岡まこと


岡まことさんと町田直隆さんの歌をテキトーに流してるつもりで連続で聴いていると、
たまに「人の視点」が持つ不思議さや愉快さを感じます。(これも語弊があるかな?)
でも、どこかで繋がっている。
個性や生きグセと呼んでいいのか分かりませんが
「馴染めない思い」の表現が違うだけ...そんな風に。


そしてもう一度戻ります『目視できる太陽』
しかめっ面を作らなくても、真っ直ぐに見上げることができる太陽。はっきりと光っていることが
分かる太陽。
でもそれは、自分の周りは吹雪で視界も悪く
その上、寒くて足元が悪いような時にしか見えない。
現実だな、そう思っています。


ライブや観劇や読書をすることで、
自分の周りの吹雪をおさめたいんじゃない。
私は「あぁ、今日も太陽は光っているのだ」と
信じさせてもらいたいんだなと……

厚い雲の向こうに見える太陽は影を作らない。
だから、それでいいんです。
私が演者さん側の「影」を知ることなど出来ないのですから。

いつか、いつか、自分の周りの吹雪がおさまって、太陽は眩しすぎて苦手だと思う時が来るかもしれない。
逆に、より私の中にかかっている雲の厚みが増してしまって、太陽を見失う時があるのかもしれない。
その時は、ちょっとお休みします。

ランタンのように持ち歩いて愛でるようには
私はステージ側の人を思うことはないと思います。
電池や燃料切れたら嫌だし(笑)


どこまでも、風にあおられながらも
上げた視線の向こうに「目視できる太陽」が
あってくれたらいい。

そう思っています。
、、、私の「太陽」多いな(笑)

などと、ちょっとおちゃらけたところで
岡まことさんのタイトルにした歌詞と
町田直隆さんのライブで聴けた歌の歌詞を...
そして以前も載せた飛行機からの太陽の写真を。
素材あったのですが、フリーかどうか分からなかったので、これで勘弁を。

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今回は絞っただけで、
いつもライブや観劇でいろんなものを
受け取らせていただいてる方にも同じことを
思っています。の、一文を付けて……

「死んじゃうのかい?それでもいいよ
こんな世界はどうでもいいね
死んじゃえないか 聞き飽きてんの
どうせ最後まで唱えては生きるの

身体を担う友達よ
少しは馬鹿になったらいいのに
「もう何もかも終わり」でも
どうせ光を探してしまうでしょう?

変えられない基礎ステイタス
「そんな事も出来ないの?」って
後戻りも指差されて
逃げたって もう遅過ぎんだろう」
『イマジナリーフレンド:岡まこと』


「これから何を目指し 何処へ向かい
生きれば良いんだろう
たった一人罰を受けるように 不遜な夢を
ずっと見続けるのか

だけど生きて 生きている限り
まだこれで 終わりじゃないんだ
今いるこの場所がもし世界の底の底でも
ノーサレンダー」
『ノーサレンダー:町田直隆


言葉足らずなのか、余りすぎなのか分からないのですが、加筆修正等はあるかも!?

ただの私の思いです。
行けなくなっても、それは私の弱さや都合で
嫌になったわけじゃないはず……と思いたい。

上手くまとまらないな…
それでも読んで貰えたり、それぞれ好きなバンドさんやシンガーさん、舞台や映画や読書の中に同じ思いがあったら嬉しいな…ありがとうございました。

『リトル・ドラマー・ボーイ』観てきました。

かなり遅くなりました。
でもいつも通り、ジワジワと残る余韻のおかげで、けっこう覚えてます。
あと『演劇三昧』というところから、早い時期に配信があるそうなので、その時に余計なこと入れずに観たいかたは、その時にぜひ!!

12月19日(水)の回
14時・19時の回を立て続けに観てきました。
ハーフプライスで……

1回目は2階席1列目から、
2回目は1階席舞台左手側よりの中央より
ちょっと後ろぐらいの場所から。
当日半額のハーフプライスチケットでは、
充分に良席でした。

初回2階席からは気づかなかった、
1階席だと少々あった死角無しの全景と、
比較的、近いところからと観れたことで細かいなぁと思う動きが観れたのは楽しかったです!

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さて、やっと感想本題。
こちらは15年前の同じくキャラメルボックスさんの作品『TOW』の5年後の設定というお話し。

『TWO』は全く知らないのですが、YouTubeにて、現役劇団員の方の朗読として見ることが出来るので、私は先にこちらだけでも見ておいた方が楽しめる気がしています。
ちなみに『TWO』は一説によると『TOU』です(YouTubeより...笑)

書き出しながら、我ながら呆れました。
ビックリするほどまとまってません。
ですので、その点は平に御容赦を……

お話は人を癒す力を右手に宿す、
矢野トオルのこと。

数年ぶりに訪れた実家に帰ったところからスタート

いきなり現れて矢野トオル(鍛治本大樹さん)を
意味不明に脅してきた、ちょっととぼけた悪役?
十文字誠(阿部丈二さん)から、出会った記憶のない「オオヌキ」なる男を匿っていると誤解され、久しぶりの実家来訪までの約30時間と30分の出来事を全部話せ!と迫られるトオル

まぁ、見事に出ずっぱり!!
実はトオルには過去に遡って、起こった出来事を見せる能力または十文字に他人の過去を見る能力でもあるのか!?というくらい詳細が語られまくり(笑)
合間合間に昭和マニアの十文字からのまぜっ返しもありつつ、、、

まずはダンスシーン!
カッコよかった!!
数時間とはいえ、時間を戻っては現在へと動く物語を表しているのか、動きが細かい!!
巻き戻るような動きがあったり、
緊張感のあるダンスシーンでした。
いつか、ゆっくり歌詞と合わせつつ見直したいなと思ってます。
三点倒立風の動き、畑中智行さんだったと思うのですが……やはり出会いの直前の動きに掛けてるのかな!?

そして語られる(見せられる)トオルの兄・矢野ワタル(大内厚雄さん)その妻・綾乃(小林春世さん)のこと、実家を訪れる機会となった幼なじみで初恋の相手・小尾芹菜(森めぐみさん)と、小学生時代の恩師・冬川鷹良(西川浩幸さん)と、その娘・冬川美礼(石森美咲さん)のこと……

ここまで順を追うと...と、書き出していつもの長くなる癖が出そうなので割愛!
思いっきり割愛(笑)

ともかく、登場人物だけは全て

芹菜の母・伸子(大森美紀子さん)
芹菜の妹・楓花(石川彩織さん)

カメラマン?福島広史(山﨑雄也さん...唯一、三役を演じられてました)

そしてそして、もう一人の重要人物
自称、スクープライター・野口恭兵(畑中智行さん)

以上!!あ、名前でしか出演が無かったですが、
トオルの妻・マリちゃんもいました(笑)



こと細かく、語られた30時間を語るのには、
って、十文字が言う小ネタを書きたくなりますが、
これはやはり、これから観たい方ように残しておきます。

なので粗筋へ……
十文字が探している男こそが偽名を使っているらしい、野口恭兵。
なぜ探しているかと言うと、
殺人代行業者同士の潰し合いのため...

十文字の言葉に半信半疑のトオル
トオルの能力を信じない十文字。
ここは基本的には会話劇だったと思うので、
この齟齬は面白かったです。

重病で余命幾ばくも無い恩師の冬川先生と
その先生を救いたいトオル
でも恩師はトオルが能力を使うことで起きる、
「ある事」をとっくに気づいていて拒否。

そんな事は知らない娘は、ただただ父と一緒に居たいと思う気持ちを、ちゃんとぶつける。

一方、トオルの能力は知っていても、起こる事は知らずに、思い余って「願い事」がしたかった小尾家の面々。
ここで思いをぶつけるのは母の伸子。

そう言えば、朗読として見た『TWO』でも
母は家族を思いどさくさに紛れて「願い事」していたな…

「何のために生きているのか?」
人を助けた時だけは、そんな気持ちから解放されるような気がしてしまい、皆に止められても人を助けることを止められないトオルの思いは...朗読を見ているとより伝わってきます。

とっちらかっていますが、時間軸がどんどん今に追いつくように語られる過去の話なため、順を追うと全くもって舞台全てをさらうことになるという……

そしてトオルに起こる事を治したくて動く、
威張りん坊なのに気が小さい兄・ワタルと
しっかり者で優しい妻の綾乃がとても良い味だしてました!!

でも「科学(医療)では不可能なことを起こせる癒しの力で起きることなのに、科学(医療)で治るはずがないんだ」と言い切るトオルの言葉、ちょっと切なかったです。


話の最初からトラブルメーカー的な現れかたをし、トオルに助けられたことで一瞬でトオルにはヒーリング能力があると見抜き、延々と「アナタに恩返しをしたいんですよ!」と、まあウザったく付き纏う野口ことオオヌキこと畑中智行さんよ!!

時折、自分のライターとしての地位を悪用するような脅し文句を吐きつつ、どこまでも恩返し・善意を前面に押し出すことで、気のいいトオルが断りづらい空気を作り延々と付き纏うこと〇〇分!笑

畑中さんはツイートで「いかに主人公にストレスを与えるか」を考えていたそうですが、それは同じく観ている側にも、ある種のストレスを与える訳でして……なかなかに良い役どころでした。


トオルと途中から巻き添えになった兄ワタルとで、全てを語り終わったあと、ついに見えてきた全貌は「野口は悪人」という事実。
そして、合間の会話や態度から見えた、
十文字の人の良さ。
、、、からの!
十文字VS野口・福島の乱闘へ……
ここ、最初はある事情から十文字は闘えません。
助っ人として華麗に参上するのは、なんと、
冬川先生!!
「昔取った杵柄だ!剣道の腕前見せてやる!!」
結局、トオルの力と腕っぷしは抜群だった十文字の活躍により、野口・福島コンビはやっつけられる。

このシーン、大内厚雄さんが付けたという殺陣か〜と思いつつハラハラドキドキシーンを楽しみました。

野口達の処遇をめぐり、言い合うトオルと十文字。
ここでの決め手もトオルの能力。


もう一つ、冬川先生のこと。
あの会話『TWO』を見ていて何より良かった。
疑問を持たず納得できました。


『リトル・ドラマー・ボーイ』
キリスト生誕に合わせ訪れた東方の三博士に付いてきた少年には、何もプレゼントをするものが無い。
だからマリア様に許しをこい、自分のドラムを叩く。
と、キリストはその演奏を聴き微笑む。

そのままの歌詞の歌。
「来てくれただけで嬉しいよ」


皆と別れの出発の朝。
「またね」と挨拶をしつつ、何気なく左手で握手を交わすトオルに感じる不思議な違和感……

ーーー鳥肌立つとは、正しくは褒め言葉じゃないと言われたりしますが、私は鳥肌が立ちました、
見届けた時、確かに。抑えきれない涙とともに。

素敵すぎました。

それでもおいしい所を持っていくのは十文字こと、阿部丈二さん(笑)
途中の「あっ?主役気取りですか!?」の台詞は本当に笑った。少なくとも二ヶ所はあった、その日で変えているのかな?という台詞も、連続で見たからこその感想かな?
私はまだまだ二回が限度のひよっこなので、何度も観ている人には適わないですが、そんなの1ミリも関係なく、私は私としての観劇経験の中で、いろいろなことを感じたり楽しんだり出来ました。知らないから楽しめることもある。
ちょっと脱線しましたが、思うところは一年未満の観劇初心者でもあるのです。


戻して……
嘘をつけないくせに頑固なトオル
己の道に思うところはあるだろうけれど、
突き進む十文字。
まだまだ楽しいドタバタが出来そうですね!
なんて...


今回の舞台。
余韻の素晴らしさとともに、いつも以上に
「その後」が気になりました。

トオルには幸せであってほしい。
何事にも巻き込まれず、マリちゃんと平穏無事な
幸せを築いていてほしい。
心から思いました。

不思議な感じがしました。
矢野トオルは、そこにいて、生きていて、
自分を犠牲にしてでも誰かに「ありがとう」を言われるならと動いてしまう嘘をつけないお人好しで、
そんなトオルを心配しながら待っている妻がいて...

幸せであってほしいな...ずっと幸せであってほしい。生きていてと、トオルに願いをかける人がいる間はせめて、その力を封印してでも、生きて幸せでいてほしい...でもトオルの気持ちは少々違っていて...

こういうことまで思えたのは朗読のおかげでした。
敢えて、関根翔太さんバージョンで見たので早く英会話塾の先生役が見どころらしい鍛治本さんバージョンも見なきゃです。

見たらますます、思いが深まりそうですが……

見どころは、もっとあります。
書き出すとまた長くなる。

畑中さんの悪役を見れて楽しかったです!
ウザ絡み、本当に嫌なヤツだった。

十文字の昭和マニアっぷりには、年月日合ってるのかな?と変な所に意識がいったり、、、
そうでした!!
もう一つ、強く印象に残ったのは、
芹菜の健気さでした。

森めぐみさん、似合い過ぎでした!
あの優しい笑顔なればこそ!!

若手の女性の皆さんは、全員が黒髪ストレートで
声も(声質?)も少々似ていて、ちょっと混乱したりしましたが、可愛らしかった。

って、書き足りないのですが、書いていると
ひたすら長くなるので、この辺で。

上手く書ききれてない分は、思い出し思い出ししつつ、下書きに書いてあとでこっそり完成させられたら良いな〜

最初のほうにも書きましたが配信サービスが決まっているそうです。
かなり早い時期に見られるそうなので、
よろしければ是非とも!!

素敵な涙を流せます。
演劇を観に行くきっかけは、きっとこの
「悲しい」でも「切ない」でも「辛い」でもない
涙を流せたからなのかな!?と思っています。


そろそろ止めます。
2018年12月19日14時の回にて
2000ステージ目となった大内厚雄さんの
記念の缶バッジとクリアファイルと、
撮影OKタイムの写真を添えて。
(相変わらず写真は下手くそです。
あとチケット撮り忘れました)

次回、『スロウハイツの神様
ものすごく楽しみにしています!!

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いつまで経っても僕は僕(君はリスナー)

12月11日(火)

岡まことさんの東京では年内最後のワンマンに行ってきました。
かなりヘビーな4日がかりで3度のライブ!
全て楽しくて素敵なライブとなりました。

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さて!岡まことさんは、私のうるさいツイートを
ミュートせず読んでくださってる方にはおなじみかな?と思いますが、私にはインディーズライブを見るきっかけになった方。

写真はワンマンの時のチケット。
どうしても
7月『〜本題〜外界の性』の時のが見つからなくて、完全には並べられなかった。。。残念。
見つかったらこっそり写真は入れ替えよう(独り言)

岡さんのライブは基本的にギター1本の弾き語り。
このなかなかに、にぎやかなライブの後で私自身の頭の中をリセットするには良い日程になったなぁ、などと思いつつライブに行って、、、
予想以上に頭がスッキリしました。

泣くほどに(笑)

岡さんのライブは私の中ではリラックス出来る場所です。
声と歌に集中してMCで笑ったり、
世界観に納得したり、
比較的穏やかに聴いて帰って、
あとからジワジワと自分と向き合うことが多く、
ライブに行くと感想がともかくうるさくなります。

さて、この日はこの1月から始まった
「毒演会」の最終章『揃えた靴と屋上で』
……らしいな、とクスッとなった。

よく言われる「自分を受け入れる」って、
こういうことかな?と岡さんの歌を聴いていると
感じる時があります。

俯いてしか歩けない、自分のことを好きになれない、いつも自分は人に迷惑かけてる邪魔な存在だと思う。それを否定や方向転換なんて目指さずにそのまま歌う人。だから「この表現、違うか?」と思うとそれも変わっていく。

確か9月のライブで岡さんは「俺みたいなのに元気だしていこーよっていきなり言われても、なんだこいつ?ってなるでしょう?」と笑いながら、そして
「僕はここで、あなたはそこで、それぞれがそれぞれのように頑張っていけたら良いなと...と、言うか、それしか無いなと思ってます、うん。」
完璧に覚えているわけではないですが、
こんな感じのMCがありました。

話が滅茶苦茶に脱線した……


この日、丁寧に丁寧に歌われた『君はリスナー』
聴いていたら

「君はリスナー 僕は落伍者
君はリスナー 僕は欠陥品」
「報われたいと思うことが 時に自分を邪魔して」
「曖昧で無神経な評価軸に断罪されるの」
「売れたら正義で 僕は終身刑

歌詞がビックリするほどドシンと
ぶつかってきました。

ああ、私の辛さって、その場に充満している
ある種の「正義」になれないことなんだな、と...
そして、理不尽だと思う気持ちは自分で感じている以上のストレスと傷になっているだなと...

そんなこと思いつつ、とても「岡まこと」していた(笑)新曲達を聴いていましたが、いちいちこの日はリラックス以上に刺さってきました。

新曲の合間に歌われた『白昼夢』
「転んだら起こして 僕も起こすから」
「何回も何回も足をとられては
マヌケに歩いていく僕らの道で
大丈夫なんだって 君が笑ってて
それが嬉しくなって 泣いてしまうんだな」

とても沁みました。

「忘れたいことばかり」と こぼしたら 涙が出た
歌い出しが何より好きな
『僕らはまだそこにいた』

今日は新曲多かったね。
今までいたディストピアの場所に立って
その上にユートピアを築けたらなと思っていて、
今、居てくれる皆さんもその一部であってくれたら嬉しいなと思ったりしてます。

そんなふうに始まった『ユートピア
「答え合わせなど もうしなくてもいい
悪くないことで 謝らなくていい
もう一人なんて考えなくていいんだね
いつかまた迷ったら
この両手を伸ばしていいかな」

どのタイミングで歌われてもジーンとくる歌なのですが、この日は格別でした。

いつかの自分なら、こうなっていたかな?
でも今は違うから書けた歌。
以前、そういう言葉があった『遺書』
で、この日は本編終了。

アンコールは『メギドの丘』
もし今日が最後の日と言われても、僕は歌うかな?そんな歌です。と……

どこまでも強く優しく響く歌声でした。

「明日がもし最後なら
哀しまないで過ごすよ
僕らが今日も哀しいのは
命がまだ続いてくから」

ライブ後の物販で、今までは我慢出来てたはずなのに、感想を伝えていたら泣けてしまいました。
「弁護人のいない被告席に立って、ずっと大勢に責められるてるみたいな場所で、私はそこまでの悪ですか?と声も出せず裁かれているようで、それが辛いんだなと分かったら、逆に諦めついたと言うか、自分の立ち位置見えて良かったです」

これだけのことを言うのに苦労した。
岡さん、ちょっとビックリした後に「そういう時、ありますよね」と返してくれました。
「頑張って」でも「大丈夫」でもなく、
「そういう時もある」
嬉しかったです。
「ですよね!」って笑えました。


結果、後から考えてみると
こんなにタイミングって合うものか?と思うような
三日間となりました。

ソウルフードさんで、凝り固まって凍りかけていた気持ちというか思考が溶かされた。
moke(s)のライブと何より町田直隆さんの歌声で
溶かされた気持ちと思考が掻き回された。

最後……
岡まことさんの歌声とライブで
濾過された何かが降ってきたというか、
熱を帯びて掻き回されたことで、
自分の中で言葉にならなかった思いや考えが
ボコッと下からはねるように沸き上がってきた。
そんな風になりました。

言うほど、私は「言葉」を求めてライブには行っていないのですが、この三日間に関しては何より「言葉」が、ありがたかったです。
だから、3つまとめてブログを上げたかった。


またお気楽ライブ通いに戻りますがね……笑

岡まことさんの次回の東京でのライブは
2月26日!行くぞ!!


やっと書けた!次は観劇の感想です!!
あと、この方々のライブ、全てスタイルは違えど
力があり、素敵なライブをされます。
興味ありましたら、検索だけでも是非!

岡さんの『アンテッドフィロソフィ』に辿り着いてひっくり返ってください!!

満足!

現実という名の壁を這って(リグレット)

2018年12月10日(月)

Moke(s)さんのツーマンライブに行ってきました。
今年の8月にイベントライブで知ってから
(最初のライブ含めて)やっと4回目のライブでした。
ツーマンライブではありますが、今回はガッツリ
moke(s)さんのことだけを!

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この日は、ソウルフードさんのワンマンでかなり持ち直した気持ちをすべてごっそり削られて
またマイナスになってしまうほど嫌なことがありまして……


(以下、その日のことや最前列に立てた時のことや
その前のシェルターでのライブの印象やら書いてたのですが、アホかな?と思うぐらいグダグダと長いのでガッツリ割愛!)


その日はともかく嫌なことがあって
精神的にはグッタリしていた自分に
いきなり元気を出させて下さったのは、
「私の方が背が高いから」と前に出してくれた方と
「柵の前、空いてますよ」とスピーカー側に寄って下さった方で、本当に感謝しています。


たまにファン歴長そうな方が怖いライブがあって、けっこう凹むのですが、ここまで親切にして頂いたのは初めてでした。


そして本編……
もうね!moke(s)さんのライブは語彙力を破壊してきます(笑)

ともかく演奏がカッコよくて、
歌詞は歌詞で突き刺さってくるし、
暴れる町田さんが楽しいし(笑)
MCのユルサとのギャップにも笑うし。

この日の町田さんは着地する気があったとは思えないくらい、いきなりのジャンプで
ステージに転がってました!
海北さん、自分に寄ってきてジャンプした町田さんから距離取って、小寺さんの方を見ながら笑って演奏してたのは、かなりツボでした。

歌は、どれも「カッコよかった」しかないです。

でも特にこの日は『リグレット』嬉しかった。
初めて聴けた時に
「吐き気がするほど生きていたいよ」と
歌う人がいるんだ!!と思うくら印象深かった。
前向きでも明るい歌詞でもないのに
それでも「生きていたい」と叫ぶ人が
カッコ悪いはずもなく……

moke(s)さんには一定のルールを守る事を条件に
ライブ中の撮影が許可されています。

いつか、うるさくて暴れるような歌の時に撮りたいなと思って撮ったのが『デスバイサウンド
歌ってもらえて嬉しくて撮ったのが『リグレット』
そして本編最後に撮りたい!と、なぜか思って
長めに撮ったのが『ヒムス』でした。

本当は、アルバムに入っていない
タイトル曲『BUILD THE LIGHT』も、
いつか撮りたい。
音源化されるかな?
いつかすぐに分かるくらい、覚えられるかな!?

その日には新アルバム発売とワンマン2本の告知がありました。どれも楽しみ。
ワンマンライブはどちらも意地でも行くぞ〜!と決めてます。


この日はおかげで、また元気になりました。

……いや、本当に語彙力無くなるな(笑)
カッコよかったなとか、この歌聴けて嬉しかったな、とか、あの時は笑ってしまったなそして「耳がやっぱり痛くなる」しか出てこない。

moke(s)さんのカッコ良さはローファイレーベル
こだわりの「ライブで再現出来る演奏力と歌の音源」
聴いてもらえたら、それだけで伝わるかと。

本当にあの音が鳴りますから!!
しかも爆音でっ!

この日も私はモヤモヤをかなり晴らしてもらえました。正直、手売りチケットを買っていなかったから行くのを止めてたかもしれないくらいダメージ受けた日だったので、意地で行って良かった。

イベントタイトル

Forgive Your Darkness

カッコよすぎ。

(そして最終章へ...)

どんな景色が見える?(ヒンジ)

今更すぎではありますが……
2018年12月8日(火)
ソウルフードさんのライブに行って来ました。
場所は渋谷O-Crest
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感想に関しては順序やら何やら、あまり関係ない感じで大丈夫でしょうか!?笑
歌詞もその場の言葉か歌詞カードと同じかの記憶なんて残しておけません!!
これに関しては、ソウルフードさんのライブに行ったことあるかたなら分かるはず。

そんな「今日もね、いつも通り!前田典昭って、そういう形のエンジンしか俺の中には乗せらないの!」
「今日のワンマンのオレら1番カッコいいよ!そうでしょ?毎日毎日カッコいいを更新中だから!聴きに来てるみんなもそうだよ?分かる!?」

らしさ全開のライブでした。


当日は楽しみな気持ちの隙間に
「消えたいな」が浮かんで来るような日でした。
始まったら比較的序盤で歌われた
『筆を執れ』カッコいいなぁ〜!と思いつつ、
いつも通りのボーカルふみやんさんの言葉聴いていたら、歌は『筆を執れ』だったかも記憶にないのですが……
「なんもかも1人だけで忘れて無かったことにすんな!」の言葉に、なぜか背中をパンっと温かい手で押された気がして涙が出ました。
あぁ、そうか私は「無かったこと」にしたいんだ、
何もかも。
そしたらラクになるから、消えたいって思うんだな。

そんな感じで結局、泣いてしまうライブの中でそれでも笑いながら『サンタクロース』聴いてました。
「サンタクロースはもう来ないよ!知ってるやろ?」「変化が怖いならくたばれ」
そんな歌詞やら言葉やら聴きつつ…

レコ発のライブツアーファイナルなので最新作のDaddy's Rock Star内の曲はもちろん全曲聴けました。
春夏連覇』好きです。
「スポットライトが当たった瞬間繰り広げられる
悲しみの中の喜び救出作戦」
こんな歌い出し作れる方、他にいるかな?と思うくらいな歌。
そしてダイエット企画の元になったはずの歌(笑)

この日は『月と樹』と『チャプターソング』が連続で歌われて、家族がふみやんさんにとって、どれだけ大事かも話されてました。
素敵だなと素直に思った。
私は持ってないけど。笑


『アンウィーン』の前だと思う。
「名前を呼ばれるって素敵なことだよね、それがたとえスマホの中でもさっ!自分の名前、呼んでくれる人がいるんだもん」
そんなMCから入った歌
「名前を呼ぶ ただそれだけで
何度でも何度でも蘇ってきた」

何度も何度も「名前」という単語が出てくる歌。
色んなこと浮かびました。

私がソウルフードさんを知ったのは、それせかさんとのツーマンででした。
今と同じ、強くて「手を上げろ」と煽るスタイル。
桁違いの気合いと熱量のライブに圧倒されながらも印象深かったのは「オレ、みんなのこと見てるよ!見ながら歌ってるよ!そんなこと言って見てないじゃんって思った人、それはオレを見てるからでしょ?見てて、ちゃんと見つけるから」ずっとずっと残ってる言葉。

それから興味持って通いだして『ヒンジ』でアホみたいに泣いてしまってから、ますますハマった。
この日も歌ってくれた。
「どんな靴履いてどんなとこ行きたい?」
「お金はないけど悪くはないよな」


なんか、、、纏まりというものを考える力の無い文章すぎですね……
でもこのまま。

『スノースタイル』
『バイタルグラフ』
どちらも「大切」や「好き」を言い訳にすんな。
でも「大事」なら「大事」にしよう。
そんな歌。やっぱり好きです。
Daddy's Rock Starの収録曲、全部良すぎて、1曲に絞れない...いつものことです!


途中のMC「俺だって暗い気持ちにもなるし、嘘だってつくよ。でもね、嘘つきたくないってただ同情を買うような歌を歌って皆がそれに泣いてくれても、なーんも嬉しくなかった!楽しくなかった!だからね、笑い顔見ていたいから、見ていられるなら嘘もつくよ!バカのマネだってするよ!!」
客席をじっと見ながら涙を流されたら
自分なんて情けなさの塊すぎて、
それがまた情けなくて仕方なかった。

このままでいたくないな…
ただそう思えたことが、大きかった。

本編ラストは『結局、』
「ボコボコにしてまで愛してくれた」とは?という禁断の質問(テキトー)した人の話はまた別の機会に(笑)


アンコールの時、なかなか出てこれないふみやんさんに代わって話したのはドラムの田中さん(!!)
「伏線回収します!」の伏線内容に笑ってしまいました。
ベース安井さんはそのタイミングでいじられ、ギターのふじむさんは、本編中に水を忘れてキツかった話をしていて、水無しが少し気になっていたので笑ってしまいました。


アンコールは『ツァイガルニク』
「悩んでもいい 何回でも挫けりゃいい」
2曲目は『銅の日々』
「神様よりヒーローよりも近い位置で
背中を押す覚悟を決めた
それが今、君が見てるソウルフード(バンドマン)です」
この歌の前「皆の背中押していたいから、だから俺、ロックスターでいたいのよ」そういった。
ソウルフードってそういうバンドなんだな、だからカッコいいし惹かれるんだなとも思った。

興味持たれた方はYouTube等で上がっている動画でそれなりに見れます。
ライブDVDも発売されてます。
そしてぜひぜひ、ライブへ!!


後はもう帰りに、泣きたいのを我慢して帰った話と、記憶を振り絞ったら出てくるだろう、細かいことがポロポロ出てくるだけかな?
それでも充分、長いか!?

最後、ソウルフードさんのワンマンライブに行くのは、私のささやかな夢のひとつだったので、嬉しかったです!
ありがとうございます!!だけかな…

(ちなみにこのブログ、私の中では三部作です笑)