テキトー日記

お出かけ感想日記なので不定期更新です。

SFというジャンル『無伴奏ソナタ』読後の感想

*中身の無いグダグダなブログです。


ほぼ手をつけたことがない『SF小説』と呼ばれるジャンルを読むきっかけは
キャラメルボックスさんの今年(2018年)3月の舞台『夏への扉』の宣伝を兼ねたツイートを読んでいるうちに、興味が出てきたから。
最近はなかなか知らなかった作家さんや
本を知る機会が少なく、結局、読むとしても
元からタイトルだけは知っていた作品や、
読んだことある作家さんの他作品、
あとは好きな本の読み直し...が続いている中で、
去年、知った『スロウハイツの神様』が楽しかったのでキッカケにしてみました……と、いつもの長い前置き(笑)

夏への扉』は同じ著者であるハインラインの本が増えたので、出来ればその時まとめて。

今回は
オースン・スコット・カードの『無伴奏ソナタ
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作品は、タイトルを含む11の短編集。
感想……SF小説ってわけが分からない!
という、アホみたいなのが最初にきました(笑)


だいたいダニエル・キイス
アルジャーノンに花束を』が
SF小説の括りなのが元から理解出来ない頭で
いきなりは難しかったかも...
それにしても「無伴奏ソナタ」1作品の求心力の強さよ…と思うくらい突出していたな。

それでも、それなりに感想。
私が思うSF小説世界らしさに溢れていたのは
「エンダーのゲーム」
「ブルーな遺伝子(ジーンズ)を身につけて」
「アグネスとヘクトルたちの物語」

SF小説っぽいけどダークファンタジー寄りに思えたのは
「タイムリッド」
「死すべき神々」

いやもう、これは立派なダークファンタジー
又は『世にも奇妙な物語』の幾つかの作品の元ネタやオマージュ元にはなってそうですよね!?という、『空想科学小説』の『空想』色が強いなと感じたのが1番多く
「王の食肉」
「深呼吸」
「四階共用トイレの悪夢」
「解放の時」
「磁器のサラマンダー」

そして
無伴奏ソナタ

分けるとこうなります。
エンダーのゲームは、その後、長編化されたようですし、映画作品にもなっているそうです。
確かに細かい設定が語られることなく終わるこの短編だと、知りたい・長く読みたいという感想があっても不思議ではないくらい、いろいろと詰まっていました。
「ブルーな〜」と「アグネスと〜」は、どちらも住むに適さなくなった地球や人口増加など、分かりやすいSF設定に分かりやすい心理描写と、捻ってるでもないけど唸ってしまうような終わり方。
*1

その他は後味に苦いものを残すのが上手すぎて……
特に「王の食肉」「四階共用〜」「タイムリッド」

作者後書きでも、何気ない気づきや思いつき、
知り合いが見た夢の話から着想を得ているものも
(この短編集では)多いようでしたが
そういう悪夢感の伝え方があまりにも上手すぎて、
けっこう疲れました。

「深呼吸」「死すべき神々」「磁器のサラマンダー」は
発想もオチも良かったですが、
やはりSF小説というジャンルについては
疑問が残るばかりでした。

多分、私の中での「SF」は読んでこなかっただけに
映像化されている近未来や分かりやすい設定の元に展開されるものを、それとして受け取ってきたのでしょうね…

考えたら『海底二万里』すら読んだことないくらい
児童向けと呼ばれるところからして、手をつけていなかった。
これはちょっと新発見でした。
ホラーをうたったものや、1度読んで、あまりにもくだらない形で考えさせられることもなく、後味の悪さだけが残った作者さんの本等は、触れていませんが、それでもあまりジャンルで避けてきたつもりがなかっただけに。

今回も1作ずつ感想書きかけて、
このジャンルの所謂ネタバレとは
どこにある!?が分かってないなと思って
全体的に「空想科学」「サイエンス・フィクション」と呼ばれるもののジャンル分けの不思議さが残った方の感想が長くなりました。

一旦「SF作家」とジャンル分けされた方の作品は全てSFになるのでしょうか!?

無伴奏ソナタ」も、確かにユートピア思想に溢れたディストピア世界的な感じは伝わってきたので、
そういうものかと受け取ってきましたが、
10作品の短編集のラストに、この作品を読むと
いろいろと混乱しますね…

結局、作者さんが描きたい世界は、
あくまでも空想と科学に塗れた場所と、
そこで起こる少々のイレギュラーや
何故、こうした世界は作られたか?といった
ある種の創世神話なのか、
たまたまジャンル分けされただけの
人間模様を書きたかったなのかで
受け手の読後感も変わるといった
とこなのでしょうか!?

短編集は途切れ途切れで読後感が動くせいか
元からちょっと苦手なのもありますが、
悪夢感の強さのほうが勝ってしまって
「人間(人生)賛歌だな」と強く感じた
夏への扉』の方に私は惹かれたので
もう少し、このジャンルに挑戦してみようかと思ってハインラインの作品を選んで探したら……
増えすぎた(笑)
しかも4冊中2冊は文学物という。。。

少々、時間かかると思いますが
のんびりいきます。

結論:オースン・スコット・カードは私には早すぎた!!(違うか?)
『エンダーのゲーム』の長篇版へ辿り着く日はくるのか!?

それでも、表題作『無伴奏ソナタ』は
心の底からオススメします。
改めて読み直しても、やはり胸をうたれる。

そして再び、幸せや適性について考えてしまう。
人は他人の人生について、どこまで踏み込んで良いものなのでしょうね?それが例え、愛情や心配から生まれたものだとしても...

本当はいくつか、どの作品のどこが面白かったとか、私には解釈がつかなかったので読んだ方いますかね?とか、いろいろ書きたかったのですが、
前述の通りネタバレ範囲が分からないので大幅変更のグダグダブログでした。

それでもここまで読んでくださった方で、「大抵こんな風だとSF小説とジャンル分けされるよ」とか「○○って作品は自分の中ではSFだけどジャンル分けは違うんだよ」とか、オススメなどありましたら教えて頂きたいです!!

うまくまとまらないので、ここで〆

*1:ひねるとうなると何気なく漢字変換したらこんなに漢字似てた...少し手書きもしなきゃですね...余談