テキトー日記

お出かけ感想日記なので不定期更新です。

岡まことさんライブ感想あれこれ

さて、間違いなく長くなるだろう感想と今までのライブのアレコレです。

岡まことさんに興味を持ったのはツイッターで知って、その時に1番新しいCDのタイトルが『アテロフォビア』だったから。は!?って感じかもですが意味を調べたら「不完全恐怖症」
これは聴いてみなきゃ、そう思いました。

優しい綺麗なメロディと声から紡がれる言葉は

生きてきたことは間違いか?
じゃあ自殺するのが正しいか?
それをはかる自分も救えない
僕を許せないと 許せないと 泣いていた

と、歌っていました。

言葉を選んで狙って歌っているとは思えない歌詞の数々でスゴい人だなと思いつつ、興味だけでバンドセットのライブに行ったら、ますますハマって今に至ります。

今回のアルバムタイトルにもなっている「アンテッドフィロソフィー」それに「君はリスナー」私は何より好きな「ばかもの」何もかも受けつけない人には、無理かもしれませんが、私はここまで躊躇いなくネガティブをぶつけてくれるといっそ清々しいです。
これだけは一貫していて、ポジティブは重要!前向きに!!ネガティブは何も生み出さない。そういう価値観に追い詰められた時、必要以上に自己否定しなくて良いのだなと、ずっと岡さんの歌から私が勝手に受け取っていました。
「自己嫌悪に陥ったり、低い自己評価に悩んだり、いっそ消えたいと思い悩んでいいんだな」と...

それでも「シンガーソングライター:岡まこと」は好きだったので、いつ辞めてしまうか分からない危うさは少し怖かった。
『生きていたい』というタイトルの歌以降、少しづつ世界観が変わってきたかな?って時期のライブで岡さんが「ずっとオレは自分で自分の歌の世界はこうじゃなきゃいけないんじゃないか、そうじゃなきゃ誰も聴いてくれなくなるんじゃないかって思ってたけど、そういう所から抜け出そうと思っていて...」とライブ中のMCを聞いて何にか分からないけれど納得した。

そうか、コチラが分からないだけで息苦しさは歌詞の中だけではなくリアルにもあったのだなと。
実際、客席を一切向かない横向きライブも1度だけしてましたし(懐かしい)
このライブハウスの壁に向かって歌う横向きライブ、私はあまりネガティブな様子には見えませんでした。むしろ「1人で練習してます」って時、こういう雰囲気なのかな?などと思いつつ(途中、集中力切れた、やり直し!とかあったので)他の方には不評だったそうですが(笑)私は岡さんの思いつきのように始まる何かは何故か好きです。「歌っている人の中」が、ほんのちょっとだけ垣間見えるからかもです。ちょっと違うかな?分からない。でもあまり否定の感情を持ったことは無いな...

そういう意味では、
ライブデモCDやDVDには入っている
『俺はバカだったんだ』の説得力、凄いです。

私は1ヶ月に1回あるかないかのライブでしか生の歌声を聴く機会が無いので、その日その場で表情やMCの雰囲気が変わるライブは楽しくて、今日はどっちでくるかな!?も楽しみにしています。
ギター1本で歌う人のライブです。様々なコンディションで歌の響き方や聴こえ方が変わるのが、私には楽しいので尚更。

「なんかね〜歌詞の内容とか、たまに叱られるんだよね〜」って時もあるようですが(笑)
とか言いながらのアンテッドフィロソフィーと君はリスナー収録、笑いました。

今回のアルバムについてコメントを下さった方の中に『攻撃的な歌詞はあっても敵はいない』とか『悲観の連続で誰のためになるんだ!?って思った』とか勝手に共感してしまいました。

さてレコ発当日(やっと辿り着いた)
この日は前のブログに書いた通り、アルバム1枚全て最初から最後まで同じな再現ライブ。
しびれた。
思わず物販で分かりきってたのに確認したら
「そうなんですよ。もう曲順、覚えてくれてるんですね」って言って頂けて、他の方も気づいていたかと思いますが、それでも嬉しかった。

しかも再現後は、会場限定特典音源の『送り火』からプレゼント・落伍者Aへと...
(上手く演奏ツイート上げられなかった。
良かったら「落伍者A」で検索かけてみてください)
「金にならない歌なら辞めちまえって思ってるんだろう」
「明日ホームで死んで生まれ変われるなら、どうか人前に立たない仕事をください」
そんな歌詞の歌を怒っているように泣いているように響く歌で「CD発売日のライブ」本編は〆。
私が勝手に思う、らしさが全開で楽しかった。
「岡まことのライブ見てきた〜」感で満ち満ちてました。

岡まことさんの歌は暗闇にいることを否定もしないし、まして抜け出させてやろうなんてこともなく、聴き手側の勝手な解消に委ねて、それでもそうやって聴いてくれる人が広がることを願っている歌です。

私は聴き続けたいな...ある時から変わった歌の時も後からちゃんと理由分かって、微笑ましかった。

そうそう、最近「自己評価を上がるために」的な本を読んで最初の5ページで泣けたそうです(笑っていいのかな!?笑)岡さんのMC、時々暴走するとかなり面白いです。

長くなりすぎた。1ヶ月に1回ペースでも、それなりに思い出が溜まって、あんなこともこんな時もあったなと言いたいことは山ほど。
でも今は是非、最新アルバム
「アンテッドフィロソフィー」が色んな方に聴かれていったら面白い!振り幅の大きさ含めておすすめします!!